第18回 問題26

問題26 次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.CRP(C反応性たんぱく質)は、感染症などによる炎症の程度を示す。
2.胸部X線検査は、結核などの呼吸器系疾患だけでなく、うっ血性心不全などの心疾患の診断にも有用である。
3.ノロウイルスの感染症では、下痢などの症状がなくなれば、感染力はない。
4.ウイルス感染では、白血球数が上昇する。
5.尿検査は、糖尿病や腎臓病だけでなく、尿路感染症の診断にも有用である。

猫の写真

解答

1、2、5

解説

1.CRP(C反応性たんぱく質)は、感染症などによる炎症の程度を示す。
→◯

 CRP(C反応性たんぱく質、C-リアクティブ・プロテイン)は、体内で炎症や細胞破壊が起こると血液中に増加します。そのため、炎症や細胞破壊が起こる疾患(感染症、がん、膠原病、心筋梗塞など)の進行度・重症度の指標として有用です(2018中央法規ワークブックP229、八訂基本テキスト3巻P79)。

 ちなみに、肺炎血球が持つC多糖体に反応することから、この名称が付けられました。

2.胸部X線検査は、結核などの呼吸器系疾患だけでなく、うっ血性心不全などの心疾患の診断にも有用である。
→◯

 胸部X線検査は、胸部にある臓器(肺、心臓、大動脈など)の異常をX線によって調べる検査です。検査結果によって疑える疾患には、心不全による心拡大や胸水貯留、肺がん、結核、肺炎、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)などがあります(2018中央法規ワークブックP229、八訂基本テキスト3巻P79)。
 なお、うっ血性心不全とは、心臓のポンプ機能が損なわれて血液を十分に送り出すことができず、血液の滞留(うっ血)などが起こるものです。肺や抹消組織でむくみが生じたり、息苦しさや疲れやすさなど感じるようになります。

3.ノロウイルスの感染症では、下痢などの症状がなくなれば、感染力はない。
→×

 ノロウイルス感染症では、嘔吐、下痢、腹痛などの急性胃腸炎症状が起こります。症状が治まっても、嘔吐物や便からノロウイルスが排出されるため、そこからの二次感染に注意する必要があります(2018中央法規ワークブックP282、八訂基本テキスト3巻P202)。

4.ウイルス感染では、白血球数が上昇する。
→×

 白血球数が上昇するのは、細菌感染、炎症、喫煙、副腎皮質ステロイド投与、ストレス、悪性腫瘍、白血病などがある場合です。
 減少するのは、ウイルス感染症、再生不良性貧血などがある場合です(2018中央法規ワークブックP228、八訂基本テキスト3巻P78)。

5.尿検査は、糖尿病や腎臓病だけでなく、尿路感染症の診断にも有用である。
→◯

 尿検査では、尿糖や尿たんぱくなどを調べます。糖尿病や腎臓病のスクリーニングとして、また尿路感染症の診断にも重要な役割を果たします(2018中央法規ワークブックP229、八訂基本テキスト3巻P80)。

トップへ戻る