第18回 問題27

問題27 低栄養について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.浮腫や腹水がみられる場合には、低栄養も疑われる。
2.高齢者の低栄養は、ビタミンとミネラルの摂取不足が主な原因である。
3.低栄養は、褥瘡の発生要因の一つである。
4.仲間と一緒に食事をすることは、食事以外に関心が向き、食欲を減退させるため、低栄養のリスクを高める。
5.上腕や下腿の周囲長は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。

猫の写真

解答

1、3、5

解説

1.浮腫や腹水がみられる場合には、低栄養も疑われる。
 →◯

 浮腫や腹水がみられる場合、低栄養が疑われます(2018中央法規ワークブックP192、八訂基本テキスト3巻P190)。また、肝硬変、がん、腎臓病なども疑われます。

2.高齢者の低栄養は、ビタミンとミネラルの摂取不足が主な原因である。
 →×

 高齢者の低栄養では、たんぱく質とエネルギーの不足が原因の「たんぱく質・エネルギー低栄養状態(PEM:protein energy malnutrition)」が多く見られます(2018中央法規ワークブックP261、八訂基本テキスト3巻P8・P378)。
 高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです。また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります(2018中央法規ワークブックP192、八訂基本テキスト3巻P8)。

3.低栄養は、褥瘡の発生要因の一つである。
 →◯

 褥瘡の発生要因には、次のようなものがあります(2018中央法規ワークブックP238、八訂基本テキスト3巻P13・P162・P412)。

褥瘡の発生要因
全身的要因
 低栄養、脱水、痩せた体格、骨突出、浮腫、骨粗鬆症や糖尿病などの疾患、免疫機能が低下して感染症になりやすくなる薬剤(抗がん剤、ステロイドなど)の使用、知覚麻痺、意識障害、失禁など。
局所的要因
 加齢による皮膚の脆弱化、摩擦、皮膚の湿潤(発汗や失禁などによる)、不潔、皮膚疾患など。
社会的要因
 介護力の不足、知識や技術の不足など。

4.仲間と一緒に食事をすることは、食事以外に関心が向き、食欲を減退させるため、低栄養のリスクを高める。
 →×

 「食べること」は、買い物、調理や配膳、後片付け、その際の家族や友人などとのコミュニケーションなど、一連の生活行為を伴います。高齢者の食欲を維持・向上するためには、こうした生活行為を通して、日常的な身体活動の維持・増大を進めていくことが大切です。そのため、仲間と一緒に食事をすることは、食欲を増進させて、低栄養のリスクを減らせると言えます(2018中央法規ワークブックP261、八訂基本テキスト3巻P377)。

5.上腕や下腿の周囲長は、寝たきりなどで体重測定が難しい場合の低栄養の判定に使われる。
 →◯

 低栄養のサインとして、まず体重の減少があげられます。ただし、寝たきりなどで体重測定が難しい場合には、上腕や下腿の周囲長を計測することが有用です(2018中央法規ワークブックP192、八訂基本テキスト3巻P77)。

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