第18回 問題29

問題29 薬剤について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.服薬が困難な場合には、貼付剤など他の剤型の薬剤の使用も考慮する。
2.腎機能が低下している場合には、血中濃度が下がるため、抗菌剤を使用するときは、適宣増量する。
3.BPSD(認知症の行動・心理症状)がある場合には、漢方薬は使用しない。
4.飲み忘れを防止するためには、「お薬カレンダー」などを利用する。
5.降圧剤を内服中の高齢者は、薬の作用により転倒しやすい。

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解答

1、4、5

解説

1.服薬が困難な場合には、貼付剤など他の剤型の薬剤の使用も考慮する。
→◯

 貼付剤(ちょうふざい)とは、布やプラスチックフィルムに薬剤を薄く延ばし、皮膚に貼り付けて、薬剤を患部に到達させるものです。服薬が困難な場合は、貼付剤などを考慮することが大切です(2018中央法規ワークブックP276、八訂基本テキスト3巻P357)

2.腎機能が低下している場合には、血中濃度が下がるため、抗菌剤を使用するときは、適宜増量する。
→×

 薬剤は、腎臓でろ過されて、尿や便などと一緒に排出されます。そのため、腎機能が低下している場合は、薬剤の血中濃度が上がって作用が増大するので、抗菌剤を使用する際には減量するといった配慮が必要です。

3.BPSD(認知症の行動・心理症状)がある場合には、漢方薬は使用しない。
→×

 神経症などに適応する抑肝散という漢方薬は、興奮性BPSD(認知症の行動・心理症状)に対して効果があると言われています(2018中央法規ワークブックP250、八訂基本テキスト3巻P248)。

4.飲み忘れを防止するためには、「お薬カレンダー」などを利用する。
→◯

 「お薬カレンダー」で一般的なのは、1週間のカレンダーで、曜日ごとに服用タイミング(朝、昼、夕、寝る前)のポケットが付いており、そこに薬剤を入れておく、というものです。こうしたものを利用すると、飲み忘れの防止に効果的です(2018中央法規ワークブックP276、八訂基本テキスト3巻P357)。

5.降圧剤を内服中の高齢者は、薬の作用により転倒しやすい。
→◯

 降圧剤を服用していると、副作用として過度の血圧低下や起立性低血圧が起こり、ふらつきやめまいが発生して転倒しやすくなります(八訂基本テキスト3巻P73)。

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