第18回 問題32

問題32 次の記述について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。
2.飲食物を大量に嘔吐したため、側臥位にして、口の中に残った吐物を取り除いた。
3.激しい下痢が続いたため、水分摂取を控えさせた。
4.一過性ではあったが、明らかな片麻痺を認めたため、医師に報告した。
5.転倒により下肢の骨折が疑われたため、下肢を動かさないようにした。

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解答

2、4、5

解説

1.血圧低下とともに大量の黒色便を認めたが、鮮紅色ではなかったため、問題はないと判断した。
→×

 胃や十二指腸から出血があって、血液が胃酸と混ざって酸化すると黒色便(タール便)になります。ですのでこの場合は、上部消化管の疾患(胃がん、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)が疑われます(2018中央法規ワークブックP210・P285、八訂基本テキスト3巻P134・P188)。出血量が多いとショック状態(血圧低下、頻脈など)となるので、バイタルサインを確認して医療機関に連絡します。そのため、解答は×になります。
 なお、鮮紅色の下血は、下部消化管から出血があって、血液の色のまま便と一緒に排泄されているということです。この場合は、大腸の憩室炎、大腸がん、大腸ポリープ、痔、潰瘍性大腸炎、クローン病などが疑われます。

2.飲食物を大量に嘔吐したため、側臥位にして、口の中に残った吐物を取り除いた。
→◯

 嘔吐した場合、吐物が喉に詰まって窒息することがあります。ですので、側臥位にして口の中の吐物を取り除くことが大切であり、そのため解答は◯になります(2018中央法規ワークブックP285、八訂基本テキスト3巻P188)。

3.激しい下痢が続いたため、水分摂取を控えさせた。
→×

 下痢によって、体内の水分がたくさん排出されてしまうと、脱水を起こすこともあります。ですので、水分補給が大切であり、そのため解答は×になります(2018中央法規ワークブックP192、八訂基本テキスト3巻P423)。

4.一過性ではあったが、明らかな片麻痺を認めたため、医師に報告した。
→◯

 麻痺やろれつが回らないといった症状がある場合は、脳血管障害が疑われるので、すぐに医師に報告したり、救急車を呼ぶ必要があります(2018中央法規ワークブックP285、八訂基本テキスト3巻P189)。そのため、解答は◯になります。

5.転倒により下肢の骨折が疑われたため、下肢を動かさないようにした。
→◯

 骨折の疑いがある場合は、副木を当てるなどして、その部分を動かさないようにします(2018中央法規ワークブックP286、八訂基本テキスト3巻P183)。そのため、解答は◯になります。

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