第18回 問題33

問題33 排泄について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.日常生活活動の低下による機能性失禁では、排泄に関する一連の日常生活活動の問題点を見極めることが重要である。
2.便失禁は、すべて医学的治療を要する。
3.ポータブルトイレやおむつについては、理学療法士等の多職種と連携し、日常生活動作に適合したものを選択する。
4.切迫性尿失禁には、膀胱訓練よりも骨盤底筋訓練が有効である。
5.排便コントロールには、排便間隔を把握し、食生活や身体活動等を含めた生活リズムを整えることが大切である。

猫の写真

解答

1、3、5

解説

1.日常生活活動の低下による機能性失禁では、排泄に関する一連の日常生活活動の問題点を見極めることが重要である。
→◯

 機能性失禁は、膀胱や尿道の機能は正常なのにもかかわらず、身体障害(運動機能の低下、麻痺など)や認知症のために失禁してしまうものです(2018中央法規ワークブックP233、八訂基本テキスト3巻P422)。たとえば、足腰が弱っているためトイレに間に合わない、認知症のためにトイレで排尿できない、といったケースがあります。
 この選択肢の場合は、排泄に関する日常生活活動の低下が原因ですので、それについての問題点を見極めることが大切です。

2.便失禁は、すべて医学的治療を要する。
→×

 便失禁は、生活環境(トイレが遠くて間に合わないなど)や生活リズム(食事の時間・量、身体活動など)の乱れが原因となって起こることもあります。こうした場合、その原因となっている生活環境や生活リズムを改善することが大切になります(2018中央法規ワークブックP233、八訂基本テキスト3巻P423)。

3.ポータブルトイレやおむつについては、理学療法士等の多職種と連携し、日常生活動作に適合したものを選択する。
→◯

 理学療法士などの多職種と連携し、対象者の日常生活動作について十分に把握・検討したうえで、適合するものを選択することが大切です(2018中央法規ワークブックP234、八訂基本テキスト3巻P425)。

4.切迫性尿失禁には、膀胱訓練よりも骨盤底筋訓練が有効である。
→×

 切迫性尿失禁は、膀胱に尿が少し溜まっただけで、膀胱が急に収縮して尿意が起こり(尿意切迫感)、我慢できずに尿が漏れるものです。原因は、脳血管障害による排尿抑制中枢の損傷、尿路感染症での尿路の炎症による知覚神経の過敏などです(2018中央法規ワークブックP233、八訂基本テキスト3巻P422)。
 これに対しては、膀胱訓練(少しずつ排尿間隔を長くしていき、膀胱に溜まる尿量を増やす訓練)がより有効とされています。

 骨盤底筋は、骨盤のなかで内臓を支える筋肉で、これが衰えると、咳やくしゃみなどで腹圧が上昇したときに尿道を締めることができなくなります。この骨盤底筋を鍛えて、尿道を締められるようにするのが、骨盤底筋訓練です。これは、腹圧性尿失禁(腹圧が上昇したときに尿が漏れるもの)に対してより有効とされています(2018中央法規ワークブックP233)。

5.排便コントロールには、排便間隔を把握し、食生活や身体活動等を含めた生活リズムを整えることが大切である。
→◯

 選択肢2の解説にあるように、便失禁は生活リズムの乱れが原因となって起こることがあります。そのため、排便コントロールにおいては、排便の周期を把握して、生活リズムを整えることが大切です(2018中央法規ワークブックP233、八訂基本テキスト3巻P424)。

トップへ戻る