第18回 問題41

問題41 バイタルサインについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.低体温は、環境要因に加えて、低栄養や甲状腺機能低下症、薬剤による体温調節機能不全で起きる。
2.悪性症候群は、パーキンソン病薬の内服を開始したときに出現する。
3.頻呼吸は、発熱や心不全、呼吸器疾患でみられ、除呼吸は、糖尿病性ケトアシドーシスや脳卒中による昏睡でみられる。
4.毎分50未満の脈拍は高齢者でよくみられるため、医療職に報告する必要はない。
5.急に立ちあがったときに、ふらつきやめまいがみられる場合には、起立性低血圧を考える。

猫の写真

解答

1、3、5

解説

1.低体温は、環境要因に加えて、低栄養や甲状腺機能低下症、薬剤による体温調節機能不全で起きる。
→◯

 低体温とは、体温が34℃以下になることをいいます。要因としては環境、低栄養、甲状腺機能低下、薬剤などによる体温調節機能不全などがあります(2018中央法規ワークブックP222、八訂基本テキスト3巻P70)。

 なお、体温が37℃以上の場合は、発熱あるいは高体温といいます。感染症のほか、悪性腫瘍、膠原病、甲状腺機能亢進症、熱中症、脱水などでもみられます。

2.悪性症候群は、パーキンソン病薬の内服を開始したときに出現する。
→×

 抗パーキンソン病薬を継続して服用している場合に、急に服用を中止・減量すると悪性症候群(高熱、意識障害、筋硬直、ふるえなど)が出現することがあります(2018中央法規ワークブックP222、八訂基本テキスト3巻P71)。

 なお、抗精神病薬の増量の際にも、悪性症候群が出現することがあります。

3.頻呼吸は、発熱や心不全、呼吸器疾患でみられ、除呼吸は、糖尿病性ケトアシドーシスや脳卒中による昏睡でみられる。
→◯

 頻呼吸は、呼吸回数が25回/分以上で1回の換気量が減る状態です。これは、発熱や心不全、呼吸器疾患などでみられます。

 除呼吸は、呼吸回数が9回/分以下の状態です。これは、糖尿病性ケトアシドーシスや脳卒中による昏睡などでみられます(2018中央法規ワークブックP225、八訂基本テキスト3巻P74)。

4.毎分50未満の脈拍は高齢者でよくみられるため、医療職に報告する必要はない。
→×

 心拍数が60回/分未満を徐脈といいます。これは、脳出血に伴う迷走神経刺激、薬剤(ジギタリス剤など)の副作用、甲状腺機能低下症、洞不全症候群、心臓の刺激伝達系の異常(房室ブロックなど)などでみられます。
 重度の徐脈は意識障害などを伴うため、治療が必要となり、医師に報告する必要があります(2018中央法規ワークブックP223、八訂基本テキスト3巻P71)。

頻脈の変化と原因
頻脈 100回/分以上 感染症、うっ血性心不全、甲状腺機能亢進症、脱水など
徐脈 60回/分未満 脳出血に伴う迷走神経刺激、薬剤(ジギタリス剤など)の副作用、甲状腺機能低下症、洞不全症候群、心臓の刺激伝達系の異常(房室ブロックなど)など
不整脈 脈拍の結滞(脈拍が欠けること)やリズムの乱れ 心室性期外収縮、上室性期外収縮、心房細動など
5.急に立ちあがったときに、ふらつきやめまいがみられる場合には、起立性低血圧を考える。
→◯

 起立性低血圧は、急に立ち上がったときなどに血圧が低下するもので、ふらつき、めまい、眼前暗黒感、失神などがみられます。パーキンソン病などでもみられますが、薬剤(降圧剤、利尿薬、抗うつ薬など)の副作用として出現したり、飲酒が原因となることもあります(2018中央法規ワークブックP223、八訂基本テキスト3巻P73)。

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