第18回 問題49

問題49 支援困難事例への基本的アプローチとして、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.利用者への支援では、取り組みの主体を本人自身におく考え方が重要である。
2.本人の人生、人生観、生き方、価値観等について、理解をより深めることが重要である。
3.自尊心が傷つき、敗北感を抱えた人に対しても、本人が現実と向き合い、自分の環境に働きかけられるよう、支えていく必要がある。
4.利用者自身による問題解決を推し進めるためには、本人の感情表現を促してはならない。
5.本人が決めたことを大事にすることが重要であり、本人が決めるプロセスは考慮しなくてよい。

猫の写真

解答

1、2、3

解説

1.利用者への支援では、取り組みの主体を本人自身におく考え方が重要である。
 →◯

 支援困難事例であっても、利用者は援助者によって問題解決をされる存在ではありませんし、与えられる援助に意味はありません。利用者に降りかかるさまざまな課題を、他人が肩代わりすることはできないため、本人が問題解決できるよう、取り組みの主体を本人におくという考え方が大切です(2018中央法規ワークブックP354、八訂基本テキスト3巻P486~)。

2.本人の人生、人生観、生き方、価値観等について、理解をより深めることが重要である。
 →◯

 選択肢1の解説にある「取り組みの主体を本人におく」ためには、利用者の人生、人生観、生き方、価値観などについて理解をより深めること、つまり「本人の立場」から理解を深めることが重要になります。

3.自尊心が傷つき、敗北感を抱えた人に対しても、本人が現実と向き合い、自分の環境に働きかけられるよう、支えていく必要がある。
 →◯

 利用者が困難な状況(身体機能が低下している、もの忘れが進行していく、虐待を受けているなど)にある場合、本人が生きる意味や存在価値を見失っていることが少なくなく、それはときに問題行動として現れます。
 そのため、自信を失い、自尊心が傷つき、自己評価が低下したり、劣等感・敗北感・無力感などを抱えた人に対しては、現実と向き合って自分の環境に働きかけられるよう、本人に「自分が存在することに意味と価値がある」ということを認識できるように支援していく必要があります(2018中央法規ワークブックP354、八訂基本テキスト3巻P486~)。

4.利用者自身による問題解決を推し進めるためには、本人の感情表現を促してはならない。
 →×

 感情の表出は、利用者が自分の問題を客観的に把握することにつながります。また、否定的な感情を援助者が受け止めることで、利用者が自分を「価値ある人間」と感じられるようになります。こうして、本人が自ら変化して、問題解決への最初の動機が生まれます。ですので、利用者の感情表現を適切に促すことは大切です(2018中央法規ワークブックP349、八訂基本テキスト3巻P478)。

5.本人が決めたことを大事にすることが重要であり、本人が決めるプロセスは考慮しなくてよい。
 →×

 利用者の自己決定を尊重するということは、単に「本人が自分で決めて、それを大事にする」ということではありません。援助目標(ゴール)は、本質的にはあらかじめ決めることはできないため、本人が最善のゴールを見つけられるよう、本人が決めるプロセスを支援することが大切です(2018中央法規ワークブックP354、八訂基本テキスト3巻P486~)。

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