第18回 問題50

問題50 介護保険における訪問介護について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.要介護1又は2の利用者については、いかなる場合でも20分未満の身体介護中心型の単位を算定することはできない。
2.利用者が飼育している猫の世話は、生活援助として算定する。
3.嚥下障害のある利用者への流動食の調理は、身体介護として算定する。
4.午後10時から午前6時までの時間に訪問介護サービスを行った場合には、1回につき所定単位数の100分の50を加算する。
5.買い物の際に、車いすで移動しながら本人が品物を選べるようにする支援は、生活援助として算定する。

猫の写真

解答

3、4

解説

1.要介護1又は2の利用者については、いかなる場合でも20分未満の身体介護中心型の単位を算定することはできない。
→×

 要介護度を問わず、20分未満の身体介護(前回の訪問からおおむね2時間以上の間隔を空けること)を提供して単位数を算定することができます。そのため、解答は×になります。
 なお、頻回の(おおむね2時間以上の間隔を空けない)訪問を含む20分未満の身体介護は、利用者が要介護1・2で認知症の者、または要介護3~5で障害高齢者の日常生活自立度のランクがBかCの者など一定の要件を満たした場合に算定することができます(2018中央法規ワークブックP152・P391、八訂基本テキスト2巻P32)。

2.利用者が飼育している猫の世話は、生活援助として算定する。
→×

 利用者が飼っているペットの世話は、生活援助についての不適切事例としてあげられており、生活援助として算定できません(2018中央法規ワークブックP389、八訂基本テキスト2巻P26)。そのため、解答は×になります。

生活援助についての不適切事例
「直接本人の援助」に該当しない行為
主として家族の利便に供する行為、または家族が行うことが適切であると判断される行為
・利用者以外のものにかかわる洗濯、調理、買い物、布団干し
・主として利用者が使用する居室など以外の掃除
・来客の応接(お茶、食事の手配など)
・自家用車の洗車、清掃 など
「日常生活の援助」に該当しない行為
① 訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為
・草むしり
・花木の水やり
・犬の散歩などペットの世話 など

② 日常的に行われる家事の範囲を超える行為
・家具・電気器具等の移動、修繕、模様替え
・大掃除、窓のガラス磨き、床のワックスがけ
・室内外家屋の修理、ペンキ塗り
・植木の剪定などの園芸
・正月、節句などのために特別な手間をかけて行う調理 など
3.嚥下障害のある利用者への流動食の調理は、身体介護として算定する。
→◯

 身体介護のサービス内容には、特段の専門的配慮をもって行う調理(嚥下困難者のための流動食、糖尿病食などの調理)が含まれます(2018中央法規ワークブックP389、八訂基本テキスト2巻P20~)。そのため、解答は◯になります。

訪問介護のサービス内容
身体介護の内容
排泄介助(トイレ、ポータブルトイレ利用についての介助、おむつ交換など)
食事介助
特段の専門的配慮をもって行う調理(嚥下困難者のための流動食、糖尿病食などの調理)
清拭・入浴介助
身体整容
更衣介助
体位変換
移乗・移動介助
起床・就寝介助
服薬介助
自立支援のための見守り的援助(安全を確保しつつ、常時介助できる状態で行う見守りなど)
特別な医療的ケア
通院・外出介助
生活援助の内容
掃除(居室内やトイレ、卓上などの清掃、ゴミ出し、準備・後片づけ)
洗濯(洗濯機または手洗いによる洗濯、洗濯物の乾燥、取り入れ、収納、アイロンがけ)
ベッドメイク(利用者のいないベッドでのシーツ交換、布団カバーの交換など)
衣類の整理・被服の補修
一般的な調理・配下膳(一般的な調理、配膳、後片づけ)
買い物・薬の受け取り

4.午後10時から午前6時までの時間に訪問介護サービスを行った場合には、1回につき所定単位数の100分の50を加算する。
→◯

 訪問介護を深夜(午後10時~午前6時)に提供した場合、50%の加算になります(2018中央法規ワークブックP392、八訂基本テキスト2巻P32)。そのため、解答は◯になります。
 なお、夜間(午後6時~午後10時)と早朝(午前6時~午前8時)に提供した場合は、25%の加算になります。

5.買い物の際に、車いすで移動しながら本人が品物を選べるようにする支援は、生活援助として算定する。
→×

 この選択肢の内容は、生活援助ではなく、上記表内の身体介護「自立支援のための見守り的援助」に該当します(2018中央法規ワークブックP389、八訂基本テキスト2巻P20~)。そのため、解答は×になります。

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