第18回 問題60

問題60 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.平成24年の改正によって、「障害程度区分」は、障害の多様な特性その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示す「障害支援区分」に改められた。
2.障害者の範囲に難病等が加えられた。
3.障害者が65歳になった場合には、介護保険法の適用を受けるため、それ以後障害者福祉サービスは利用できない。
4.重度訪問介護の対象は、重度の肢体不自由者に限られる。
5.平成24年の改正によって、共同生活介護(ケアホーム)と共同生活援助(グループホーム)は、共同生活援助に一元化された。

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解答

1、2、5

解説

1.平成24年の改正によって、「障害程度区分」は、障害の多様な特性その他の心身の状態に応じて必要とされる標準的な支援の度合いを総合的に示す「障害支援区分」に改められた。
 →◯

 この選択肢にあるように、2012(平成24)年の「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」(障害者総合支援法)の改正により、「障害程度区分」は「障害支援区分」に変更となりました(2018中央法規ワークブックP359、七訂基本テキスト3巻P475)。そのため、解答は◯になります。

 以前の「障害程度区分」では、知的障害や精神障害について、一次判定(コンピュータ判定)で低く判定される傾向があり、二次判定(市町村審査会)で引き上げられている割合が高く、「知的障害や精神障害の特性を反映できていない」という指摘がされていました。
 これを踏まえて、「障害支援区分」では、知的障害、精神障害や発達障害の特性をより反映するための認定調査項目の追加や、新たな一次判定(コンピュータ判定)の判定式の構築などの見直しがされています(七訂基本テキスト3巻P479)。

2.障害者の範囲に難病等が加えられた。
 →◯

 2013(平成25)年の障害者総合支援法の施行時に、障害者の範囲に難病等が加えられました(2018中央法規ワークブックP359、七訂基本テキスト3巻P475)。そのため、解答は◯になります。

 なお、障害者総合支援法第4条において、身体障害者、知的障害者、精神障害者(発達障害者を含む)、難病等の患者が「障害者」と定義されています。

3.障害者が65歳になった場合には、介護保険法の適用を受けるため、それ以後障害者福祉サービスは利用できない。
 →×

 障害者であっても、40歳以上65歳未満の医療保険加入者は介護保険の第2号被保険者となり、65歳以上の者は介護保険の第1号被保険者となります。
 そして、障害者福祉サービスと介護保険のサービスで内容が重なるものについては、基本的には介護保険が優先して給付されます。介護保険にはない、障害者福祉サービス固有のものについては、障害者福祉サービスを利用することができます。つまり、障害者福祉サービスと介護保険のサービスは併用可能ということです(2018中央法規ワークブックP363、七訂基本テキスト3巻P486)。
 こうしたことから、解答は×になります。

4.重度訪問介護の対象は、重度の肢体不自由者に限られる。
 →×

 重度訪問介護の対象は、以前は重度の肢体不自由者に限られていました。しかし、現在は対象が拡大されており、重度の知的障害者・精神障害者も対象とされています(2018中央法規ワークブックP360、七訂基本テキスト3巻P475)。そのため、解答は×になります。

5.平成24年の改正によって、共同生活介護(ケアホーム)と共同生活援助(グループホーム)は、共同生活援助に一元化された。
 →◯

 この選択肢にあるとおり、共同生活介護(ケアホーム)は共同生活援助(グループホーム)に一元化されました(2018中央法規ワークブックP359、七訂基本テキスト3巻P475)。そのため、解答は◯になります。

 以前は、介護サービス(入浴、排泄、食事の介護その他の日常生活上の援助)が必要な人は共同生活介護(ケアホーム)、必要ない人は共同生活援助(グループホーム)、というように分かれていました。
 しかし、

今後、障害者の高齢化・重度化が進むことで、共同生活援助(グループホーム)へ介護サービスを必要とする障害者が新規入居したり、共同生活援助(グループホーム)の入居後に介護サービスが必要となるケースの増加が見込まれる。
介護サービスが必要な人と必要ない人を一緒に受け入れる場合、2つの類型の事業所指定が必要(事務手続きの負担)。
両方の指定を受けている事業所が半数以上ある。

 という背景を踏まえて、これまで共同生活介護(ケアホーム)のみで提供されていた介護サービスが、共同生活援助(グループホーム)でも提供されることになり、つまり共同生活援助(グループホーム)に一元化されたということです。

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