第19回 問題29

問題29 呼吸状態について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.チアノーゼは、呼吸状態が悪いため血液中の酸素が欠乏し、皮膚や粘膜が紫藍色になることである。
2.心不全により呼吸困難をきたしている場合は、起坐位又は半坐位となることで呼吸困難が軽減される。
3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合は、口をすぼめて息を吸う呼吸を積極的に勧める。
4.呼吸のたびに顎であえぐような下顎呼吸が始まると、1~2時間後に死亡することが多い。
5.チェーンストークス呼吸は、睡眠時無呼吸症候群に特徴的な呼吸である。

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解答

1、2、4

解説

1.チアノーゼは、呼吸状態が悪いため血液中の酸素が欠乏し、皮膚や粘膜が紫藍色になることである。
 →◯

 チアノーゼ とは、皮膚や粘膜が青紫色である状態をいいます。 呼吸状態の悪化などにより、血液中の酸素濃度が低下すると、爪床や口唇周囲に表れます(2018中央法規ワークブックP225、七訂基本テキスト3巻P90)。そのため、解答は◯になります。

2.心不全により呼吸困難をきたしている場合は、起坐位又は半坐位となることで呼吸困難が軽減される。
 →◯

 呼吸困難が臥位で増強し、起坐位または半坐位で軽減するという臨床的徴候を、起座呼吸といいます。一般に、左心不全の主要徴候と言われています。
 左心不全の状態で臥位をとると、右心系への静脈還流が増加して肺うっ血が増強し、呼吸が苦しくなります。起坐位または半坐位をとると、右心系への静脈還流が減少して呼吸が楽になるため、患者は起坐位または半坐位をとろうとします(2018中央法規ワークブックP225、七訂基本テキスト3巻P90)。そのため、解答は◯になります。
 なお、起座呼吸は気管支喘息、肺炎、気管支喘息などでもみられます。

3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合は、口をすぼめて息を吸う呼吸を積極的に勧める。
 →×

 慢性閉塞性肺疾患(COPD)の場合、息を“吐く”ときに口をすぼめると、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐことができて呼吸が楽になります(2018中央法規ワークブックP225、七訂基本テキスト3巻P91)。そのため、解答は×になります。

4.呼吸のたびに顎であえぐような下顎呼吸が始まると、1~2時間後に死亡することが多い。
 →◯

 横隔膜の動きが弱くなってきたときに、少しでも空気を取り入れようとして、肩や顎だけが動くようになります。喘いでいようにも見えますが、自然な動きです。そして、下顎呼吸(顎だけが弱々しく動く呼吸)が始まると、臨終が近いことを意味します(2018中央法規ワークブックP292、七訂基本テキスト3巻P91・P381)。そのため、解答は◯になります。

5.チェーンストークス呼吸は、睡眠時無呼吸症候群に特徴的な呼吸である。
 →×

 チェーンストークス呼吸は、小さな呼吸→大きな呼吸→小さな呼吸→一時的に無呼吸、という呼吸を30秒から2分くらいの周期で繰り返すものです(2018中央法規ワークブックP225・P292、七訂基本テキスト3巻P91・P381)。
 これは、脳血管障害や心不全などでみられます。そのため、解答は×になります。

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