第19回 問題30

問題30 次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.慢性心不全に用いられるジギタリス製剤や認知症治療薬は、食欲不振の原因になることがある。
2.高齢者は、口渇の訴えが多いので、水分の過剰摂取に注意する。
3.嚥下障害の有無を把握するには、食事の所要時間、むせや誤嚥の有無、姿勢等を観察する。
4.経口維持加算は、他職種による食事の観察や会議を行い、経口維持計画を作成し、管理栄養士等により栄養管理を行った場合に算定する。
5.高齢者では、ADLの低下よりも、小腸における消化や吸収機能の低下が著しい。

猫の写真

解答

1、3、4

解説

1.慢性心不全に用いられるジギタリス製剤や認知症治療薬は、食欲不振の原因になることがある。
→◯

 食欲不振は、慢性心不全に用いられるジギタリス製剤や認知症治療薬などの薬剤が原因になっていることが多くあります(2018中央法規ワークブックP232、八訂基本テキスト3巻P8)。
 なお、高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです。また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります(2018中央法規ワークブックP192、八訂基本テキスト3巻P8)。

2.高齢者は、口渇の訴えが多いので、水分の過剰摂取に注意する。
→×

 高齢者は、口の渇きを感じにくいため、脱水に注意が必要になります(2018中央法規ワークブックP192、八訂基本テキスト3巻P9)。

3.嚥下障害の有無を把握するには、食事の所要時間、むせや誤嚥の有無、姿勢等を観察する。
→◯

 嚥下障害のスクリーニングには、水飲みテストや反復嚥下テスト(30秒間に唾液を何回飲み込めるか。健常者は3回以上)が用いられます。
 食事場面での観察ポイントは、食事に対する態度、所要時間、むせ・誤嚥の有無、食物性状による変化、姿勢、頸部・体幹の動きなどです(八訂基本テキスト3巻P305)。

4.経口維持加算は、他職種による食事の観察や会議を行い、経口維持計画を作成し、管理栄養士等により栄養管理を行った場合に算定する。
→◯

 地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、施設サービスにおいて、食事を経口で摂取している入所者で、摂食機能障害があり誤嚥が認められる場合に、医師または歯科医師の指示に基づき、他職種が共同して食事の観察や会議などを行い、経口維持計画を作成して、それに従って管理栄養士または栄養士が栄養管理を行った場合に、経口維持加算を算定します(2018中央法規ワークブックP334・P465、八訂基本テキスト2巻P337・P431・P455・P469・P481)。

5.高齢者では、ADLの低下よりも、小腸における消化や吸収機能の低下が著しい。
→×

 加齢による消化器系の変化としては、唾液、胃液、胆汁、膵液などの消化液の分泌の低下、胃腸の蠕動運動の低下などがみられます。

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