第19回 問題33

問題33 次の記述について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.ジェネリック医薬品は、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない。
2.医療保険における訪問診療は、医師が計画的な医学管理の下に定期的に訪問して診療を行うことである。
3.中心静脈栄養法を行っている者は、入浴はできない。
4.呼吸の苦しさを訴えた場合は、速やかに症状を緩和するため、医師の指示にかかわらず酸素流量を増やす。
5.膀胱留置カテーテルを使用し、尿漏れがある場合は、カテーテルの閉塞を疑う。

猫の写真

解答

2、5

解説

1.ジェネリック医薬品は、医薬品副作用被害救済制度の対象とならない。
→×

 医薬品副作用被害救済制度とは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、重篤な副作用を起こして健康被害を受けた場合に、医療費や年金などの給付を行う制度です。
 対象外とされてるのは、次の医薬品です。

医薬品副作用被害救済制度の対象外の医薬品
がんその他特殊疾病への使用が目的とされている医薬品で、厚生労働大臣の指定するもの(抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤など)
人体に直接使用されないものや、薬理作用のないものなど、副作用被害発現の可能性が考えられない医薬品(動物用医薬品、製造専用医薬品、体外診断用医薬品など)
2.医療保険における訪問診療は、医師が計画的な医学管理の下に定期的に訪問して診療を行うことである。
→◯

 医師が患者の居宅を訪問して行う診療には、往診と訪問診療があります(八訂基本テキスト3巻P39)

往診 病状が変化した場合など、そのときに患者に要請されて、医師が訪問して診療を行う。
訪問診療 計画を立て、日時を定めて定期的に医師が訪問して診療を行う。

3.中心静脈栄養法を行っている者は、入浴はできない。
→×

 中心静脈栄養法を行っていても、入浴は可能です。ただし、特別な配慮が必要となるため、具体的な方法については、医師などに相談する必要があります(2018中央法規ワークブックP268、八訂基本テキスト3巻P53)。

4.呼吸の苦しさを訴えた場合は、速やかに症状を緩和するため、医師の指示にかかわらず酸素流量を増やす。
→×

 低酸素血症により在宅酸素療法を行っている患者に、医師の指示を超えて酸素流量を増やすと、CO2ナルコーシスとなる危険があるため、注意が必要です(2018中央法規ワークブックP272、八訂基本テキスト3巻P59)。

関連Q&A
CO<sub>2</sub>ナルコーシスとは、どういうものですか?
CO2ナルコーシスとは、炭酸ガス(CO2)が体内にたまり、高炭酸ガス血症によって中枢神経や呼吸中枢が抑制され、中枢神経障害や意識障害を起こすものです。  

呼吸中枢は、O2とCO2に刺激されて呼吸をコントロールしている

 呼吸中枢は、血中の酸素(O2)とCO2に刺激されて呼吸をコントロールしています。健康な人の場合、血中のCO2が上昇またはO2が低下すると呼吸が促進され、逆にCO2が低下またはO2が上昇すると呼吸が抑制されます。  

低酸素血症の場合、酸素流量を増やすと呼吸中枢は呼吸を抑制してしまう

 しかし、低酸素血症の患者の場合、高CO2に慣れているため、CO2が上昇しても呼吸が促進されず、もっぱらO2によって呼吸がコントロールされるようになります。このような状態の患者に対して酸素流量を増やすと、血中のO2が上昇し、呼吸中枢は呼吸を抑制してしまうことに…。すると、CO2が体内にたまっていって、CO2ナルコーシスとなってしまいます。
5.膀胱留置カテーテルを使用し、尿漏れがある場合は、カテーテルの閉塞を疑う。
→◯

 膀胱留置カテーテル(バルーンカテーテル)は、尿道口からバルーン付きのカテーテルを膀胱内に挿入・留置して、尿を持続的に蓄尿バッグに排泄させる方法です。そのため、カテーテルが閉塞すると、尿漏れや、尿が蓄尿バッグに流れずに膀胱内にたまることによる腹痛・発熱などを引き起こします(2018中央法規ワークブックP275、八訂基本テキスト3巻P64)。

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