第19回 問題41

問題41 高齢者の特性について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.老年症候群に対しては、できる限り安静や臥床が必要である。
2.せん妄は、原因や誘因を取り除いても消失しない。
3.体重減少、疲れやすい、身体活動レベルの低下、握力低下、歩行速度低下の5つの要素のうち、3つ以上あればフレイル(虚弱)と定義される。
4.サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は、運動器全体の機能低下をきたすことがある。
5.加齢により、最近の出来事に対する記憶が低下していくことが多い。

猫の写真

解答

3、4、5

解説

1.老年症候群に対しては、できる限り安静や臥床が必要である。
 →×

 安静や臥床ばかりでは、廃用症候群(日常生活の活動性の低下に伴って生じる身体的および精神機能の全般的な低下)になってしまう危険性があります。
 廃用症候群の予防のために、できる限り身体を動かすようにします(2018中央法規ワークブックP194、八訂基本テキスト3巻P12)。

2.せん妄は、原因や誘因を取り除いても消失しない。
 →×

 せん妄は意識障害のひとつで、睡眠や覚醒リズムの障害、環境の変化(入院や施設入所など)、生活リズムの変化、不安(手術前など)、アルコールや薬剤の摂取、感覚遮断(社会的な隔離、眼鏡や補聴器が必要なのに使用できないなど)などが引き金となることもあります。
 一過性の認知機能低下、見当識障害、不眠、興奮、錯乱、幻聴、幻覚などの精神症状が現れますが、通常は数週間で治ります(2018中央法規ワークブックP191、八訂基本テキスト3巻P7)。

3.体重減少、疲れやすい、身体活動レベルの低下、握力低下、歩行速度低下の5つの要素のうち、3つ以上あればフレイル(虚弱)と定義される。
 →◯

 フレイル(虚弱)とは、高齢になって筋力や活動が低下している状態をいいます。①体重減少、②歩行速度低下、③握力低下、④疲れやすい、⑤身体活動レベルの低下、のうち3項目以上に該当すればフレイルと見なされます(2018中央法規ワークブックP194、八訂基本テキスト3巻P11)。

4.サルコペニア(加齢性筋肉減少症)は、運動器全体の機能低下をきたすことがある。
 →◯

 サルコペニア(加齢性筋肉減少症)とは、加齢に伴う骨格筋量の減少、筋力や身体機能の低下のことをいいます(2018中央法規ワークブックP194、八訂基本テキスト3巻P11)。
 これは、運動器全体の機能低下にもつながると言えます。

5.加齢により、最近の出来事に対する記憶が低下していくことが多い。
 →◯

 エピソード記憶(経験の記憶)は、加齢により、特に最近の出来事に対して記憶力が低下します(2018中央法規ワークブックP191、八訂基本テキスト3巻P7)。
 一方、意味記憶(覚えようとして覚える知識。学習によって得られる)の力は、高齢になっても保たれます。

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