第19回 問題42【平成28年 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

問題42 終末期のケアについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.体位変換の頻度の減少や栄養状態の悪化により、褥瘡ができやすくなる。
2.本人の意思を確認できない状況下では、家族の意見が分かれることがあるため、医療・介護専門職が方針を話し合い、その結果に基づき家族を説得する。
3.終末期には、息苦しさが楽になるよう、ベッドの角度調整など姿勢の工夫をする。
4.終末期には、身体への負担が大きいため、本人が望んでも入浴は避けなければならない。
5.家族の予期悲嘆を表現できるよう支援することは、家族に対して看取りへの心の準備を促すことにつながる。

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解答

1、3、5

解説

1.体位変換の頻度の減少や栄養状態の悪化により、褥瘡ができやすくなる。
→◯

 褥瘡の発生要因には、次のようなものがあります(2019ユーキャン速習レッスンP224、八訂基本テキスト3巻P13・P162・P412)。

褥瘡の発生要因
全身的要因……低栄養、脱水、痩せた体格、骨突出、浮腫、骨粗鬆症や糖尿病などの疾患、免疫機能が低下して感染症になりやすくなる薬剤(抗がん剤、ステロイドなど)の使用、知覚麻痺、意識障害、失禁など。
局所的要因……加齢による皮膚の脆弱化、摩擦、皮膚の湿潤(発汗や失禁などによる)、不潔、皮膚疾患など。
社会的要因……介護力の不足、知識や技術の不足など。
2.本人の意思を確認できない状況下では、家族の意見が分かれることがあるため、医療・介護専門職が方針を話し合い、その結果に基づき家族を説得する。
→×

 本人の尊厳を重視するために、あらかじめ本人の意向を確認しながら終末期ケアの方針を決めておくのが原則です。
 本人の意向が確認できない場合には、家族や医師、介護専門職などが話し合って関係者の総意として方針を決定します。この方法を「コンセンサス・ベースド・アプローチ」といいます(2019ユーキャン速習レッスンP288、八訂基本テキスト3巻P339)。

3.終末期には、息苦しさが楽になるよう、ベッドの角度調整など姿勢の工夫をする。
→◯

 息苦しさに対しては、ベッドの角度を変えたり、姿勢を工夫したり、さすったりすることも有効です(2019ユーキャン速習レッスンP289、八訂基本テキスト3巻P342)。

4.終末期には、身体への負担が大きいため、本人が望んでも入浴は避けなければならない。
→×

 終末期となった利用者の生活を支えるには、①食事、②排泄、③睡眠、④移動、⑤清潔、⑥喜び、という6つの視点から利用者を捉えることが重要です(2019ユーキャン速習レッスンP288、八訂基本テキスト3巻P324)。
 このうち⑤清潔では、入浴が可能であればどのような方法によるか(見守り、介護職員や看護職員の介助、デイサービスなどでの入浴など)や安全性について考慮する必要があります。

5.家族の予期悲嘆を表現できるよう支援することは、家族に対して看取りへの心の準備を促すことにつながる。
→◯

 終末期においては、家族が不安や悲しみを抱くのは当然であり、介護をする家族の心の準備のために、声をかけるなどの配慮はとても重要です(2019ユーキャン速習レッスンP290、八訂基本テキスト3巻P341)。

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