第20回 問題25【平成29年 ケアマネ試験 介護支援分野】

問題25 飼い犬の世話ができなくなった一人暮らしの利用者から、保険給付として飼い犬の世話をしてもらえないかと訪問介護員に相談があった。その報告を受けた訪問介護事業所は、利用者にとって必要なサービスなので実施したいと介護支援専門員に相談した。介護支援専門員の対応として、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.利用者の意思を尊重し、当面、飼い犬の世話を行うことを認める。
2.飼い犬の世話を依頼できるボランティアを探す。
3.利用者に対し、訪問介護事業所を変更するよう指示する。
4.保険給付としては不適切である旨の説明をする。
5.地域ケア会議に提案し、必要な社会資源の開発・充足を促す。

猫の写真

解答

2、4、5

解説

 まず、「ペットの世話」は、生活援助についての不適切事例としてあげられており、訪問介護の生活援助として算定できません(2018中央法規ワークブックP389、八訂基本テキスト2巻P26)。

生活援助についての不適切事例
「直接本人の援助」に該当しない行為
主として家族の利便に供する行為、または家族が行うことが適切であると判断される行為
・利用者以外のものにかかわる洗濯、調理、買い物、布団干し
・主として利用者が使用する居室など以外の掃除
・来客の応接(お茶、食事の手配など)
・自家用車の洗車、清掃 など
「日常生活の援助」に該当しない行為
① 訪問介護員が行わなくても日常生活を営むのに支障が生じないと判断される行為
・草むしり
・花木の水やり
・犬の散歩などペットの世話 など

② 日常的に行われる家事の範囲を超える行為
・家具・電気器具等の移動、修繕、模様替え
・大掃除、窓のガラス磨き、床のワックスがけ
・室内外家屋の修理、ペンキ塗り
・植木の剪定などの園芸
・正月、節句などのために特別な手間をかけて行う調理 など

 上記からして、選択肢「1.利用者の意思を尊重し、当面、飼い犬の世話を行うことを認める。」は適切ではありません。
 また、訪問介護事業所を変更したとしても不適切であることに変わりはないので、「3.利用者に対し、訪問介護事業所を変更するよう指示する。」も適切ではありません。

 そして、「4.保険給付としては不適切である旨の説明をする。」は適切です。
 ただし、利用者のニーズをそのまま放置するのではなく、「2.飼い犬の世話を依頼できるボランティアを探す。」や「5.地域ケア会議に提案し、必要な社会資源の開発・充足を促す。」といった対応をするのは、介護支援専門員として適切と言えます。

トップへ戻る