解答
2、3、4
解説
→×
上気道(鼻、咽頭、喉頭)に急性炎症をきたす疾患の総称が、急性上気道炎です(いわゆる風邪症候群のこと)。原因の大半はウイルスで、この場合は安静や水分補給によって自然治癒します。したがって、一般的には抗菌薬は不要で、解熱剤も適宜に使用する程度でよいと言えます(2019ユーキャン速習レッスンP199、八訂基本テキスト3巻P156)。
ただし、高齢者の場合は対応が遅れると下気道(気管、気管支、肺)感染や食欲不振、脱水など重症となることがあるため、早めの介入が大切です。
→◯
高齢者は加齢に伴い唾液分泌量が低下し、口腔内に細菌が繁殖しやすくなります。そして、口腔や咽頭の分泌物などを繰り返し誤嚥すると、誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります(2019ユーキャン速習レッスンP198、八訂基本テキスト3巻P156)。
→◯
慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療では、喫煙者の場合は、まず禁煙が基本になります。そして、薬物療法(気管支拡張薬の吸入が中心、重症の場合は吸入ステロイド薬)や呼吸リハビリテーションが行われます。低酸素血症が進行し、ADLが低下した場合は在宅酸素療法(HOT)が行われます(2019ユーキャン速習レッスンP197、八訂基本テキスト3巻P154)。
→◯
慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、介護保険法の特定疾病のひとつです(2019ユーキャン速習レッスンP53、八訂基本テキスト1巻P86・3巻P154)。
→×
選択肢3の解説にあるように、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の治療では、喫煙者の場合は、まず禁煙が基本になります。