第20回 問題42

問題42 高齢者のがんとターミナルケアについて、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.若年者と比較して、高齢者ではがんによる痛みの訴えが多くなる。
2.BPSD(認知症の行動・心理症状)には、がん性疼痛が原因のこともある。
3.小規模多機能型居宅介護では、ターミナルケアは提供できない。
4.介護老人保健施設入所者に対するがんの治療は、医療保険の適用について制限を受けない。
5.死後のケアであるエンゼルケアは、遺族のグリーフケアとしても意味がある。

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解答

2、5

解説

1.若年者と比較して、高齢者ではがんによる痛みの訴えが多くなる。
 →×

 高齢者の場合、若年者と比較して、がんによる痛みの訴えは少ないと言われています(2018中央法規ワークブックP214、八訂基本テキスト3巻P143)。

2.BPSD(認知症の行動・心理症状)には、がん性疼痛が原因のこともある。
 →◯

 BPSD(認知症の行動・心理症状)は、脳の病変に直接起因する中核症状(認知症状)だけでなく、個人因子(生い立ち、職歴など)や、環境因子(住環境、ケアの状況など)の影響も強く受けます(2018中央法規ワークブックP250、八訂基本テキスト3巻P242)。

3.小規模多機能型居宅介護では、ターミナルケアは提供できない。
 →×

 小規模多機能型居宅介護では、ターミナルケアを行った場合に算定できる加算として、看取り連携体制加算があります(2018中央法規ワークブックP445、八訂基本テキスト3巻P309)。
 この加算は、看護師により24時間連絡できる体制を確保し、看取り期における対応方針を定め、利用開始の際に、登録者やその家族に方針内容を説明し、同意を得たうえで、医師が回復の見込みがないと診断した利用者に対して、看取り期におけるサービスを提供した場合に算定します。

4.介護老人保健施設入所者に対するがんの治療は、医療保険の適用について制限を受けない。
 →×

 介護老人保健施設の入所者に対して提供される施設サービスについては、医療行為も含めて、基本的に介護保険が適用され、医療保険の適用となるケースは限られています(2018中央法規ワークブックP327、八訂基本テキスト3巻P144)。

5.死後のケアであるエンゼルケアは、遺族のグリーフケアとしても意味がある。
 →◯

 死後のケアであるエンゼルケアでは一般的に、次のようなことが行われます。

エンゼルケア(死後のケア)
・医療用カテーテルなど器具の除去
・体液や排泄物などが漏れないようにする処置
・褥瘡など傷の手当て
・身体を清潔にするケア
・外見を整えるケア など

 これは、身内を失ってつらさを感じている遺族にとって、グリーフケア(悲観へのケア)としての意味があると言えます(2018中央法規ワークブックP293、八訂基本テキスト3巻P345)。

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