第20回 問題57【平成29年 ケアマネ試験 福祉サービス分野】

問題57 介護老人福祉施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.居宅での日常生活が可能と認められる入所者に対し、円滑な退所のための援助を行わなければならない。
2.医務室は、医療法に規定する診療所でなければならない。
3.あらかじめ協力歯科医療機関を定めなければならない。
4.利用者の負担であれば、当該施設従業者以外の者による介護を受けさせることができる。
5.虐待等のやむを得ない事情がある者については、定員を超えて入所させることができる。

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解答

1、2、5

解説

1.居宅での日常生活が可能と認められる入所者に対し、円滑な退所のための援助を行わなければならない。
→◯

 設問のとおりです(2019ユーキャン速習レッスンP168・P405、八訂基本テキスト2巻P375)。

2.医務室は、医療法に規定する診療所でなければならない。
→◯

 設問のとおりです(八訂基本テキスト2巻P425)。
 また、入所者を診療するために必要な医薬品および医療機器を備えるほか、必要に応じて臨床検査設備を設けることもされています。

3.あらかじめ協力歯科医療機関を定めなければならない。
→×

 あらかじめ協力歯科医療機関を定めておくよう努めなければならない」とされています(2019ユーキャン速習レッスンP406、八訂基本テキスト2巻P379)。これは努力義務であるため、解答は×になります。

 なお、あらかじめ協力病院を定めておかなければならないともされています。
 つまり、協力歯科医療機関については努力義務、協力病院については義務ということです。

4.利用者の負担であれば、当該施設従業者以外の者による介護を受けさせることができる。
→×

 入所者に対し、その負担により、その介護老人福祉施設の従業者以外の者による介護を受けさせてはならないとされています(八訂基本テキスト2巻P426)。そのため、解答は×になります。

関連Q&A
「利用者の負担により、そこの従業者以外の者による介護等を受けさせてはならない」という規定には、どんな意義があるのですか?

サービスの総合的・一体的な提供に支障があるため

 この規定の意義は次のようなものです。  

(介護予防)小規模多機能型居宅介護と看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

 これらのサービス内容は、居宅を訪問しての介護や看護、通所・宿泊する人への介護です。これには「1人の利用者に対して、訪問での介護や看護、通所・宿泊での介護を総合的・一体的に提供する」というコンセプトがあります。これと、たとえば訪問介護は内容が重なっているため、(介護予防)小規模多機能型居宅介護・看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)を利用している場合は、別に訪問介護を受ける必要はないということで、それは算定できない(利用できない)ことになっています。  にもかかわらず、利用者が「自分で費用を負担するから」と言って、別に訪問介護を利用してしまったら、前述のコンセプトに反してしまいます。そのため、こうした利用はできないということです。  

(介護予防)短期入所生活介護、(介護予防)短期入所療養介護、(介護予防)認知症対応型共同生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、介護老人福祉施設、介護老人保健施設、介護医療院、介護療養型医療施設

 たとえば、短期入所生活介護を利用している間は、そこの従業者によって必要な介護が総合的・一体的に提供されます。そのため、短期入所生活介護の事業所に、たとえば他の訪問介護事業所から訪問介護員が来てサービスを提供する必要はないと言えます。  にもかかわらず、利用者が「自分で費用を負担するから」と言って、他の訪問介護事業所から訪問介護員が来ることを許してしまうと、短期入所生活介護での介護の総合的・一体的な提供に支障をきたしてしまいます。こうしたことから、利用者の負担による他のサービスの利用は禁止されています。  この考え方は、他のものも同様です。
5.虐待等のやむを得ない事情がある者については、定員を超えて入所させることができる。
→◯

 原則としては定員を超えて入所させてはなりませんが、災害、虐待その他のやむを得ない事情がある場合は除かれます(2019ユーキャン速習レッスンP105、八訂基本テキスト2巻P379)。そのため、解答は◯になります。

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