第21回 問題26【平成30年 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

問題26 高齢者に多い症状や疾患について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.パーキンソン病の臨床的重症度の評価は、NYHAの重症度分類によって行う。
2.狭心症の発作に対しては、ニトログリセリン製剤の投与が効果的である。
3.褥瘡は、大転子部には発症しにくい。
4.疥癬は、集団感染の危険性がある。
5.肝不全の症状として、食欲不振、全身倦怠感、黄疸がみられることが多い。

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解答

2、4、5

解説

1.パーキンソン病の臨床的重症度の評価は、NYHAの重症度分類によって行う。
→×

 パーキンソン病の臨床的重症度の評価には、ホーエン & ヤール(Hoehn & Yahr)の臨床的重症度分類が用いられます(2018中央法規ワークブックP201、八訂基本テキスト3巻109)。そのため、解答は×になります。

 なお、設問にある「NYHAの重症度分類」とは、心不全の重症度分類(New York Heart Association分類)になります(八訂基本テキスト3巻131)。

2.狭心症の発作に対しては、ニトログリセリン製剤の投与が効果的である。
→◯

 狭心症の発作に対しては、ニトロ製剤の舌下投与をします(2018中央法規ワークブックP204、八訂基本テキスト3巻P128)。そのため、解答は◯になります。

3.褥瘡は、大転子部には発症しにくい。
→×

 大腿骨大転子は、褥瘡が起こりやすい部位(好発部位)のひとつです(2018中央法規ワークブックP239、八訂基本テキスト3巻P413)。そのため、解答は×になります。

4.疥癬は、集団感染の危険性がある。
→◯

 疥癬は人から人へ感染するため、高齢者施設などの内部で集団感染することがあります(2018中央法規ワークブックP219、八訂基本テキスト3巻P159)。そのため、解答は◯になります。

5.肝不全の症状として、食欲不振、全身倦怠感、黄疸がみられることが多い。
→◯

 設問のとおりです(2018中央法規ワークブックP212、八訂基本テキスト3巻P136)。

 なお、肝臓に炎症を生じた状態を「肝炎」といい、急性肝炎と慢性肝炎があります。慢性肝炎を発症しても、肝機能が保たれているうちは、自覚症状はありません。
 肝炎が持続して肝細胞が壊れ、線維化した状態を「肝硬変」といいます。
 肝硬変がさらに進行すると、肝不全となり、上記のように、食欲不振、全身倦怠感、黄疸などの症状が現れます。また、むくみや腹水、出血が止まりにくい、肝性脳症による意識障害などの症状も出現します。

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