解答
1、3、5
解説
→◯
設問のとおりです(2021ユーキャン速習レッスンP222、八訂基本テキスト3巻P76)。
なお、男性で腹囲が85cm以上、女性で90cm以上が、腹部型の肥満とされています。
→×
高齢者の低栄養は、BMI、体重減少、血清アルブミン値、上腕周囲長、食事摂取量などによって評価・判定をします(2021ユーキャン速習レッスンP222、八訂基本テキスト3巻P77・P372・P378)。そのため、解答は×になります。
BMI (Body Mass Index) |
体重kg÷(身長m×身長m) 肥満:25以上 低体重:18.5未満 |
体重減少 | 6か月間で2~3kg以上の減少 または 6か月間で3%以上の減少 |
血清アルブミン値 | 3.6g/dL以下で骨格筋の消耗が始まっている可能性あり |
上腕周囲長 | 男性で20cm未満、女性で19cm未満
※下腿周囲長も低栄養の指標に用いられる
|
食事摂取量の減少 | 1食当たり1/3程度の量に落ちたり、1日2食程度が続いている |
なお、高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです。また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります(2021ユーキャン速習レッスンP178、八訂基本テキスト3巻P8)。
→◯
血中尿素窒素(BUN)は、腎機能が低下すると高値になるので、腎機能の指標として有効です(2021ユーキャン速習レッスンP223、八訂基本テキスト3巻P77)。そのため、解答は◯になります。
→×
白血球数は、細菌感染、炎症、喫煙、副腎皮質ステロイド投与、ストレス、悪性腫瘍(特に白血病)などがある場合に上昇します(2021ユーキャン速習レッスンP223、八訂基本テキスト3巻P78)。そのため、解答は×になります。
減少するのは、ウイルス感染症、再生不良性貧血などがある場合です。
なお、赤血球、白血球、血小板の検査のことを、血算といいます。これは、貧血や炎症の判定などに用いられます。
赤血球 | 高値 | 赤血球は多いが、血色素が少なく、容量が少ない場合は、小球性低色素性貧血(鉄欠乏性貧血など) |
低値 | 赤血球が少なく、容量が増大している場合は、大球性貧血 | |
白血球 | 高値 | 細菌感染、炎症、喫煙、副腎皮質ステロイド投与、ストレス、悪性腫瘍(特に白血病)など |
低値 | ウイルス感染、再生不良性貧血など | |
血小板 | 高値 | 炎症など |
低値 | 薬剤、肝硬変、播種性血管内凝固症候群(DIC)、特発性血小板減少性紫斑病など |
→◯
AST(GOT)は、肝・胆道疾患の指標として用いられます。ただし、肝・胆道疾患だけでなく、心臓や筋肉などの疾患、溶血性疾患(溶血:赤血球が破壊されること)でも上昇します(2021ユーキャン速習レッスンP222、八訂基本テキスト3巻P77)。そのため、解答は◯になります。
AST(GOT)は肝細胞に多く含まれている酵素で、肝細胞が破壊されると血液中に放出されて、血液中の値が上昇します。そのため、肝・胆道疾患の指標になります。また、心筋や骨格筋の細胞、赤血球にも多く含まれているため、これらの疾患の指標にもなります。