解答
1、3、5
解説
→◯
バイタルサインとは、生命の維持にかかわる最も基本的な情報のことで、医療においては体温、脈拍、血圧、意識レベル、呼吸の5つを指します(2021ユーキャン速習レッスンP218、八訂基本テキスト3巻P70)。そのため、解答は◯になります。
→×
選択肢1の解説にあるように、バイタルサインには意識レベルが含まれます。そのため、解答は×になります。
→◯
高齢者の場合、症状が非定型的になり、発熱の程度と疾患の重症度は必ずしも関連せずに、感染症があっても発熱が見られないこともあります(2021ユーキャン速習レッスンP218、八訂基本テキスト3巻P71・P95)。そのため、解答は◯になります。
→×
脱水、感染症、うっ血性心不全、甲状腺機能亢進症などでみられるのは、頻脈(心拍数が100回/分以上)です(2021ユーキャン速習レッスンP219、八訂基本テキスト3巻P71)。そのため、解答は×になります。
なお、徐脈(60回/分未満)は、脳出血に伴う迷走神経刺激、薬剤(ジギタリス剤など)の副作用、甲状腺機能低下症、洞不全症候群、心臓の刺激伝達系の異常(房室ブロックなど)などでみられます。
種類 | 原因 | |
---|---|---|
頻脈 | 100回/分以上 | 感染症、うっ血性心不全、甲状腺機能亢進症、脱水など |
徐脈 | 60回/分未満 | 脳出血に伴う迷走神経刺激、薬剤(ジギタリス剤など)の副作用、甲状腺機能低下症、洞不全症候群、心臓の刺激伝達系の異常(房室ブロックなど)など |
不整脈 | 脈拍の結滞(脈拍が欠けること)やリズムの乱れ | 心室性期外収縮、上室性期外収縮、心房細動など
※期外収縮とは、通常のタイミングより早期に生じる電気的刺激により、心臓が余分に収縮するものをいう。心房や房室接合部から生じるものが上室期外収縮、心室から生じるものが心室期外収縮。
|
→◯
起立性低血圧は、急に立ち上がったときなどに血圧が低下するもので、ふらつき、めまい、眼前暗黒感、失神などがみられます。
パーキンソン病などでもみられますが、薬剤(降圧剤、利尿薬、抗うつ薬など)の副作用として出現したり、飲酒が原因となることもあります(2021ユーキャン速習レッスンP219・P196、八訂基本テキスト3巻P73)。そのため、解答は◯になります。