第21回 問題44【平成30年 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

問題44 介護医療院について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.要介護3以上の者のみが利用できる。
2.介護医療院の創設に伴って介護療養型医療施設が廃止されるのは、2020年度末である。
3.長期療養が必要な者に対し、必要な医療及び日常生活上の世話を提供する施設である。
4.多床室の場合は、カーテンのみで入所者同士の視線等を遮断し、プライバシーを確保できればよい。
5.主として長期にわたり療養が必要である者であって、重篤な身体疾患を有する者等を入所させるⅠ型療養床と、それ以外の者を入所させるⅡ型療養床がある。

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解答

3、5

解説

1.要介護3以上の者のみが利用できる。
→×

 介護医療院の対象者は、主として長期にわたり療養が必要である者とされています(2018中央法規ワークブックP336、八訂基本テキスト2巻P460)。これに関して、設問のような規定はありません。そのため、解答は×になります。

介護老人福祉施設と地域密着型介護老人福祉施設は原則要介護3以上
 介護老人福祉施設と地域密着型介護老人福祉施設については、入所できるのは原則として要介護3以上の者とされています。
 ただし、要介護1・2の者でも、やむを得ない事情により、これらの施設以外での生活が著しく困難と認められる場合は、特例的に入所が可能です(2018中央法規ワークブックP451・P460、八訂基本テキスト2巻P334・P421)。
2.介護医療院の創設に伴って介護療養型医療施設が廃止されるのは、2020年度末である。
→×

 介護療養型医療施設が廃止されるのは、2024年度末とされています(2018中央法規ワークブックP339、八訂基本テキスト2巻P473)。そのため、解答は×になります。

関連Q&A
介護療養型医療施設が廃止されるのは、どうしてですか?
 介護療養型医療施設は、介護とともに医療も必要な高齢者が利用するためのものです。そして介護療養型医療施設は、介護老人福祉施設や介護老人保健施設と比べて医師や看護師の数が多いため、その分、利用者1人あたりの費用が高くなります。  しかし、介護療養型医療施設の利用者の実態調査結果によると、医療の提供がほとんど必要ない人や、看護師の定時観察だけで済む人がたくさんいることがわかっています。つまり「介護とともに医療を提供する」という本来の目的が果たされておらず、費用だけが無駄に高くなっているということです。  また、医療保険から報酬が支払われる療養病床との違いがよくわからないという指摘もあります。  上記のようなことから、介護が必要な人は介護保険適用の施設に入所してもらい、医療が必要な人は医療保険適用の病院に入院してもらう、という区別を明確にしようという意見が出ました。こうして、介護療養型医療施設を廃止する方針が固まりました。  この廃止を受けて、介護療養型医療施設は他の施設へ転換することが促されています。そのために、介護療養型医療施設が転換した形態として「介護療養型老人保健施設」や「介護医療院」が創設されています(2018中央法規ワークブックP331・P336、八訂基本テキスト2巻P444・P461)。  ですので、介護療養型医療施設の廃止後は、介護療養型老人保健施設または介護医療院へと転換して、サービスを提供することが可能になります。
3.長期療養が必要な者に対し、必要な医療及び日常生活上の世話を提供する施設である。
→◯

 設問のとおりです(2018中央法規ワークブックP336、八訂基本テキスト2巻P460)。

4.多床室の場合は、カーテンのみで入所者同士の視線等を遮断し、プライバシーを確保できればよい。
→×

 まず、療養室について、入所者のプライバシーの確保に配慮することとされています(2018中央法規ワークブックP337、八訂基本テキスト2巻P466)。
 多床室の場合は、家具、パーティション、カーテン等の組合せにより、室内を区分することで、入所者同士の視線等を遮断し、入所者のプライバシーを確保することとされています。カーテンのみで仕切られているに過ぎないような場合には、プライバシーの十分な確保とはいえません(設備基準解釈通知)。そのため、解答は×になります。

5.主として長期にわたり療養が必要である者であって、重篤な身体疾患を有する者等を入所させるⅠ型療養床と、それ以外の者を入所させるⅡ型療養床がある。
→◯

 設問のとおりです(2018中央法規ワークブックP337、八訂基本テキスト2巻P461)。

介護医療院のⅠ型・Ⅱ型
Ⅰ型療養床 療養床のうち、主として長期にわたり療養が必要である者であって、重篤な身体疾患を有する者、身体合併症を有する認知症高齢者等を入所させるためのもの
Ⅱ型療養床 療養床のうち、Ⅰ型療養床以外のもの
併設型・ユニット型の介護医療院
医療機関併設型
介護医療院
病院または診療所に併設され、入所者の療養生活の支援を目的とするもの
併設型小規模
介護医療院
医療機関併設型介護医療院のうち、入所定員が19人以下のもの
ユニット型
介護医療院
施設の全部において少数の療養室および当該療養室に近接して設けられる共同生活室により一体的に構成される場所(ユニット)ごとに入居者の日常生活が営まれ、これに対する支援が行われるもの
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