第21回 問題45【平成30年 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

問題45 介護老人保健施設について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.医療法人が設置する介護老人保健施設では、協力病院を定める必要がない。
2.サテライト型小規模介護老人保健施設及び分館型介護老人保健施設の2つの類型からなる。
3.介護老人保健施設は、入所者が不正行為によって保険給付を受けたときは、市町村に通知しなければならない。
4.感染症又は食中毒の予防のため、その対策を検討する委員会をおおむね三月に1回以上開催しなければならない。
5.入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、リハビリテーションを計画的に行わなければならない。

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解答

3、4、5

解説

1.医療法人が設置する介護老人保健施設では、協力病院を定める必要がない。
→×

 介護老人保健施設は、設置主体にかかわらず、協力病院を定める必要があります(2018中央法規ワークブックP184、八訂基本テキスト2巻P379)。そのため、解答は×になります。

2.サテライト型小規模介護老人保健施設及び分館型介護老人保健施設の2つの類型からなる。
→×

 介護老人保健施設の類型には、設問の2つだけでなく、下表のようなものがあります(2018中央法規ワークブックP330、八訂基本テキスト2巻P444)。そのため、解答は×になります。

介護老人保健施設の類型
サテライト型
介護老人保健施設
定員29人以下。本体施設としての介護老人保健施設または病院・診療所があり、そこと密接に連携して、別の場所で運営するもの。
医療機関併設型
介護老人保健施設
定員29人以下。病院・診療所に併設されているもの。
分館型
介護老人保健施設
本体施設としての介護老人保健施設が複数の医師を配置している病院・診療所に併設されており、その本体施設と一体的な運営をするもの。過疎地域自立促進特別措置法に規定する地域などに認められる形態。
介護療養型
老人保健施設
既設の病院の療養病床などを介護老人保健施設に転換したもの。今後廃止される介護療養型医療施設の転換先として制度化された。
関連Q&A
「サテライト型」の事業所・施設というのは、どういうものなのですか?
「サテライト」という言葉には、「衛星、人工衛星」という意味があります。衛星や人工衛星は、母体となる惑星や恒星があり、その周囲を回りながらも、母体と一体的になって移動します。たとえば、月は地球の衛星で、月は地球という母体の周囲を回りながら、一体となって太陽の周囲を回っています。  

「サテライト型」の事業所・施設は、母体と一体的に運営される事業所・施設

 そして、「サテライト~」とつく言葉は、母体の周囲にあって、母体と一体的に運営されるもの、という意味をもっています。ですので、「サテライト事業所・施設」とは、母体となる事業所があり、それとは別の場所にあるが、一体的に運営される事業所・施設、ということになります。
介護療養型医療施設が廃止されるのは、どうしてですか?
 介護療養型医療施設は、介護とともに医療も必要な高齢者が利用するためのものです。そして介護療養型医療施設は、介護老人福祉施設や介護老人保健施設と比べて医師や看護師の数が多いため、その分、利用者1人あたりの費用が高くなります。  しかし、介護療養型医療施設の利用者の実態調査結果によると、医療の提供がほとんど必要ない人や、看護師の定時観察だけで済む人がたくさんいることがわかっています。つまり「介護とともに医療を提供する」という本来の目的が果たされておらず、費用だけが無駄に高くなっているということです。  また、医療保険から報酬が支払われる療養病床との違いがよくわからないという指摘もあります。  上記のようなことから、介護が必要な人は介護保険適用の施設に入所してもらい、医療が必要な人は医療保険適用の病院に入院してもらう、という区別を明確にしようという意見が出ました。こうして、介護療養型医療施設を廃止する方針が固まりました。  この廃止を受けて、介護療養型医療施設は他の施設へ転換することが促されています。そのために、介護療養型医療施設が転換した形態として「介護療養型老人保健施設」や「介護医療院」が創設されています(2018中央法規ワークブックP331・P336、八訂基本テキスト2巻P444・P461)。  ですので、介護療養型医療施設の廃止後は、介護療養型老人保健施設または介護医療院へと転換して、サービスを提供することが可能になります。
3.介護老人保健施設は、入所者が不正行為によって保険給付を受けたときは、市町村に通知しなければならない。
→◯

 介護老人保健施設は、入所者が正当な理由なく指示に従わずに要介護状態の程度を悪化させたときや、不正な受給を受けたときは、意見を付して市町村に通知しなければなりません(2018中央法規ワークブックP161、八訂基本テキスト2巻P397・P8)。そのため、解答は◯になります。

4.感染症又は食中毒の予防のため、その対策を検討する委員会をおおむね三月に1回以上開催しなければならない。
→◯

 介護老人保健施設は、感染症および食中毒の予防とまん延の防止のため、以下の事項を行うこととされています(2018中央法規ワークブックP184、八訂基本テキスト2巻P379)。ここに設問の内容が含まれるため、解答は◯になります。

感染症および食中毒の予防とまん延の防止のために行う事項
対策を検討する委員会をおおむね3か月に1回以上開催し、その結果について、介護職員その他の従業者に周知徹底を図る。
指針を整備する。
介護職員その他の従業者に対し、研修を定期的に実施する。
5.入所者の心身の諸機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるため、リハビリテーションを計画的に行わなければならない。
→◯

 設問のとおりです(2018中央法規ワークブックP327、八訂基本テキスト2巻P452)。

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