第22回 問題16【令和元年度10月 ケアマネ試験 介護支援分野】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
問題16 担当する利用者に対する介護支援専門員の基本姿勢として、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.心身機能が一時的に低下した場合には、利用者の状態にかかわらず、介護保険サービスを区分支給限度基準額まで活用するよう勧める。
2.利用者の自己決定を尊重するため、求めがなければサービス利用に関する情報提供はしない。
3.利用者が認知症のため自分の意向をうまく伝えられない場合には、その意向を推し測り、利用者の尊厳が保持されるように努める。
4.特定のサービス事業者に不当に偏ることなく、公正中立に支援する。
5.利用者と家族の意向が一致しない場合には、家族の意向を優先する。

猫の写真

解答

3、4

解説

 介護支援専門員の基本倫理と基本姿勢は、次のようなものです(2020ユーキャン速習レッスンP26・P27、八訂基本テキスト1巻P251~)。

介護支援専門員の基本倫理
人権の尊重 利用者の人権を擁護し、身近な代弁者となる。
主体性の尊重 利用者が感情や意思を表現できるようにし、誤りのない自己決定を促すために助言をする。
公平性 公平性を保つ。サービス利用における公平性とは、サービスを均等に配分することではなく、それぞれのニーズに応じて適切に利用できるようにすること。
中立性 サービス提供機関との関係において、中立性を保つ必要がある。また、利用者とその家族などの関係者間においても、中立性を保つ。
社会的責任 介護支援専門員は、利用者によき友人・隣人ではなく、専門職・職業人としての援助者であり、社会的責任をもって活動する。
個人情報の保護 利用者の同意なしに、個人情報を漏らしてはならない。
介護支援専門員の基本視点
自立支援 利用者が自立できるように支援する。介護保険制度の理念も、自立支援である。
ノーマライゼーション 高齢者も壮年も成年も児童も、障害がある人ももない人も、みんなが普通の生活を送れる地域社会をつくっていくという考え方。
QOL(生活の質) QOL(Quality of Life:生活の質)を高めていくという考え方。
生涯発達 人間は障害を通じて発達し続けていく存在。肉体的には高齢になれば機能は低下するが、人間としての発達には限りがない。
1.心身機能が一時的に低下した場合には、利用者の状態にかかわらず、介護保険サービスを区分支給限度基準額まで活用するよう勧める。
→×

 設問の内容は、サービスの過剰な提供となるおそれがあり、上記の「公平性」や「自立支援」に反すると言えます。

2.利用者の自己決定を尊重するため、求めがなければサービス利用に関する情報提供はしない。
→×

 設問の内容は、上記の「主体性の尊重」に反すると言えます。

3.利用者が認知症のため自分の意向をうまく伝えられない場合には、その意向を推し測り、利用者の尊厳が保持されるように努める。
→◯

 上記の「人権の尊重」からして、設問の内容は適切と言えます。

4.特定のサービス事業者に不当に偏ることなく、公正中立に支援する。
→◯

 上記の「中立性」からして、設問の内容は適切と言えます。

5.利用者と家族の意向が一致しない場合には、家族の意向を優先する。
→×

 設問の内容は、上記の「中立性」に反すると言えます。

トップへ戻る