第22回 問題26【令和元年度10月 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

問題26 呼吸について適切なものはどれか。2つ選べ。
1.高齢者は、一般に、若年者と比べ、1回換気量は低下する。
2.頻呼吸は、発熱や心不全でもみられる。
3.心不全による呼吸困難は、起座位又は半座位で増強し、臥位で軽減する。
4.下顎呼吸は、慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者でよくみられる。
5.チェーンストークス呼吸では、小さい呼吸から徐々に大きい呼吸となり、その後徐々に小さい呼吸となって、一時的な呼吸停止を伴う呼吸状態を繰り返す。

猫の写真

解答

2、5

解説

1.高齢者は、一般に、若年者と比べ、1回換気量は低下する。
→×

 高齢者の1回の換気量(吸入または呼出される空気量)は、一般成人と比べて違いはありません(2020ユーキャン速習レッスンP218、八訂基本テキスト3巻P74)。そのため、解答は×になります。

 なお、高齢者の場合、残気量(息を最大限に吐き出した後に肺に残る空気量)は増加し、肺活量(息を最大限に吸い込んでから吐き出せる空気量)は低下します。

2.頻呼吸は、発熱や心不全でもみられる。
→◯

 頻呼吸とは、呼吸数が1分間に25回以上で、1回の換気量が少ないことをいいます。これは、発熱や心不全、呼吸器疾患で見られます(2020ユーキャン速習レッスンP218、八訂基本テキスト3巻P74)。そのため、解答は◯になります。

3.心不全による呼吸困難は、起座位又は半座位で増強し、臥位で軽減する。
→×

 心不全や喘息による呼吸困難の場合、臥位(寝た状態)よりも、起座位または半座位での呼吸(起座呼吸)の方が症状が楽になるという特徴があります(2020ユーキャン速習レッスンP282、八訂基本テキスト3巻P190)。そのため、解答は×になります。

4.下顎呼吸は、慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の患者でよくみられる。
→×

 慢性気管支炎や肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)の特徴的な症状は、慢性の咳と痰、労作時呼吸困難(歩行時や階段昇降時などの呼吸困難)です。そのため、解答は×になります。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
呼吸器の疾患について、◯か×で答えなさい Q1 慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬が使用される。...

 なお、下顎呼吸(顎だけが弱々しく動く呼吸)は、臨終が近いことを意味します(2020ユーキャン速習レッスンP219・P289、八訂基本テキスト3巻P75・P343)。

5.チェーンストークス呼吸では、小さい呼吸から徐々に大きい呼吸となり、その後徐々に小さい呼吸となって、一時的な呼吸停止を伴う呼吸状態を繰り返す。
→◯

 チェーンストークス呼吸は、小さな呼吸→大きな呼吸→小さな呼吸→一時的に無呼吸、という呼吸を30秒から2分くらいの周期で繰り返すものです(2020ユーキャン速習レッスンP219・P289、八訂基本テキスト3巻P75・P343)。そのため、解答は◯になります。

トップへ戻る