問題28 睡眠について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.床に就いてもなかなか眠れないことを、熟眠障害という。
2.眠りが浅く、すっきりと目覚められないことを、早朝覚醒という。
3.かゆみによって睡眠障害が生じることがある。
4.薬の副作用によって、夜間に興奮又は覚醒し、不眠になることがある。
5.起床時の覚醒水準を高めるケアを行うことで、規則的な排便リズムへの効果が期待できる。
解答
3、4、5
解説
1.床に就いてもなかなか眠れないことを、熟眠障害という。
→×
→×
床に就いてもなかなか眠れないことを、入眠困難といいます(2023ユーキャン速習レッスンP237、九訂基本テキスト下巻P397)。そのため、解答は×になります。
種類 | 状態 |
---|---|
入眠困難 | 床についても、なかなか眠れない。 |
中途覚醒 | 入眠途中に目覚め、その後眠りにつきにくい。 |
早朝覚醒 | 予定より早く目覚め、その後眠れなくなってしまう。 |
熟眠障害 | 眠りが浅く、すっきりと目覚めることができない。 |
2.眠りが浅く、すっきりと目覚められないことを、早朝覚醒という。
→×
→×
上表のように、眠りが浅く、すっきりと目覚められないことを、熟眠障害といいます。そのため、解答は×になります。
3.かゆみによって睡眠障害が生じることがある。
→◯
→◯
痛み、かゆみ、咳、呼吸困難、頻尿、ほてりなど身体に生じる不快や苦痛・症状(身体的要因)によって安息や休息を保てないことで、睡眠障害となることがあります(2023ユーキャン速習レッスンP238、九訂基本テキスト下巻P398)。
要因 | 状態 |
---|---|
身体的要因 | 痛み、かゆみ、咳、呼吸困難、頻尿、ほてりなど身体に生じる不快や苦痛・症状によって安息や休息を保てない。 |
心理的要因 | ストレス、緊張、不安、イライラ、気がかり、心配(睡眠障害自体を心配することも含む)など。 また、うつ病や不安障害などの症状として睡眠障害が現れる(睡眠障害によって、これらのの精神疾患が分かることもある)。 |
物理的要因 | 音(騒音・無音)、光、温度、湿度、生活環境の変化(引っ越し、旅行など)など。 |
薬学的要因 | 薬物の副作用になどによって昼間に脱力感や催眠傾向が生じたり、夜間に興奮や覚醒作用が生じて不眠になることもある。 |
4.薬の副作用によって、夜間に興奮又は覚醒し、不眠になることがある。
→◯
→◯
設問のとおりです(上表を参照)。
5.起床時の覚醒水準を高めるケアを行うことで、規則的な排便リズムへの効果が期待できる。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP238、九訂基本テキスト下巻P398)。