第22回 問題34【令和元年度10月 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題34 在宅医療管理について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.腹膜透析は、血液透析に比べて食事内容の制限が多い。
2.人工的に造設した便や尿の排泄口のことを、ストーマという。
3.在宅経管栄養法で栄養剤を注入する際の体位は、座位又は半座位が望ましい。
4.在宅酸素療法の利用者が呼吸苦を訴えた場合は、ただちに酸素流量を増やす。
5.在宅中心静脈栄養法を実施している利用者が入浴する場合は、特別な配慮が必要である。

猫の写真

解答

2、3、5

解説

1.腹膜透析は、血液透析に比べて食事内容の制限が多い。
→×

 腹膜透析のメリットとして、血液透析に比べて食事内容の制限が緩い通院回数が少なくて済む、などがあげられます(2020ユーキャン速習レッスンP270、八訂基本テキスト3巻P51)。

人工透析の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
人工透析について、◯か×で答えなさい Q1 自己腹膜灌流法(CAPD)による人工透析は、血液透析に比べて、通院回数が少なくて済...
2.人工的に造設した便や尿の排泄口のことを、ストーマという。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP275、八訂基本テキスト3巻P60)。

3.在宅経管栄養法で栄養剤を注入する際の体位は、座位又は半座位が望ましい。
→◯

 在宅経管栄養法では、栄養剤の胃から食道への逆流と、それによる誤嚥を防ぐために、上半身を30度以上起こすようにします(2020ユーキャン速習レッスンP272、八訂基本テキスト3巻P56)。

4.在宅酸素療法の利用者が呼吸苦を訴えた場合は、ただちに酸素流量を増やす。
→×

 低酸素血症により在宅酸素療法を行っている患者に、医師の指示を超えて酸素流量を増やすと、CO2ナルコーシスとなる危険があるため、注意が必要です(2020ユーキャン速習レッスンP273、八訂基本テキスト3巻P59)。そのため、解答は×になります。

関連Q&A
CO2ナルコーシスとは、炭酸ガス(CO2)が体内にたまり、高炭酸ガス血症によって中枢神経や呼吸中枢が抑制され、中枢神経障害や意識障害を起こすものです。  

呼吸中枢は、O2とCO2に刺激されて呼吸をコントロールしている

 呼吸中枢は、血中の酸素(O2)とCO2に刺激されて呼吸をコントロールしています。健康な人の場合、血中のCO2が上昇またはO2が低下すると呼吸が促進され、逆にCO2が低下またはO2が上昇すると呼吸が抑制されます。  

低酸素血症の場合、酸素流量を増やすと呼吸中枢は呼吸を抑制してしまう

 しかし、低酸素血症の患者の場合、高CO2に慣れているため、CO2が上昇しても呼吸が促進されず、もっぱらO2によって呼吸がコントロールされるようになります。このような状態の患者に対して酸素流量を増やすと、血中のO2が上昇し、呼吸中枢は呼吸を抑制してしまうことに…。すると、CO2が体内にたまっていって、CO2ナルコーシスとなってしまいます。
5.在宅中心静脈栄養法を実施している利用者が入浴する場合は、特別な配慮が必要である。
→◯

 中心静脈栄養法を行っていても入浴は可能ですが、特別な配慮が必要となるため、具体的な方法については、医師などに相談する必要があります(2020ユーキャン速習レッスンP270、八訂基本テキスト3巻P53)。

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