第22回 問題36【令和元年度10月 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
問題36 バイタルサインについて、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.やせているため体温計を腋窩部に密着できない場合には、腋窩部では正確に体温を測定できない。
2.脈の結滞(拍動が欠けること)は、健常高齢者でもよくみられる。
3.大動脈疾患の患者の血圧測定は、左右両方の腕で行う。
4.呼吸数は、聴診器がないと計測できない。
5.パルスオキシメータは、指先から血液を針で採取して測定する。

猫の写真

解答

1、2、3

解説

1.やせているため体温計を腋窩部に密着できない場合には、腋窩部では正確に体温を測定できない。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP216、八訂基本テキスト3巻P70)。

2.脈の結滞(拍動が欠けること)は、健常高齢者でもよくみられる。
→◯

 脈拍の結滞(脈拍が欠けること)は、健常者でもよくみられるため、頻度が高くなければ通常は問題になりません(2020ユーキャン速習レッスンP217、八訂基本テキスト3巻P72)。

3.大動脈疾患の患者の血圧測定は、左右両方の腕で行う。
→◯

 大動脈疾患、片麻痺、進行した動脈硬化がある場合、血圧に左右差がみられることがあるため、左右両方の腕で測定します(2020ユーキャン速習レッスンP217、八訂基本テキスト3巻P72)。

4.呼吸数は、聴診器がないと計測できない。
→×

 呼吸数は、聴診器だけでなく、目視(胸壁の上下運動を数える。「吐く」と「吸う」を合わせて1回)や心電図で測定することもできます(2020ユーキャン速習レッスンP218、八訂基本テキスト3巻P74)。

5.パルスオキシメータは、指先から血液を針で採取して測定する。
→×

 パルスオキシメーターとは、採血することなく、指先や耳などに検知器(プローブ)を装着するだけで、血中酸素飽和度(SpO2、血液中のヘモグロビンのうち酸素と結びついているヘモグロビンの割合)を測定できる機器のことです。呼吸器疾患や心疾患など、低酸素血症を引き起こしやすい疾患の患者に用いられます(2020ユーキャン速習レッスンP273、八訂基本テキスト3巻P66)。

関連Q&A
 パルスオキシメーターのプローブには、LEDと光センサーが内蔵されています。LEDからは赤色光と赤外光が照射され、それが指先や耳などを透過・反射したものを光センサーで受けるという仕組み。  血液中のヘモグロビンは、酸素と結合している場合と、結合していない場合として、赤色光と赤外光の吸光度が異なります。この性質を利用し、光センサーで受けた透過光・反射光を分析することで、血中酸素飽和度を測定しています。  

静脈血・軟部組織との区別には、脈動を利用している

 ただし、上記のような仕組みだけだと、動脈血だけではなく、静脈血や軟部組織を透過・反射した光も測定してしまうことに…。そこで、動脈血を区別するために、脈動が用いられます。  心臓から送り出された動脈血には、脈動があります。一方、静脈血は緩やかに流れ、脈動はありません。もちろん、軟部組織にも脈動はありません。ですので、透過光・反射光のうち、脈動による変化成分のあるものだけをピックアップすることで、動脈血だけの血中酸素飽和度を測定することが可能になります。  また、この仕組みによって、前述のように脈拍数を測定することもできるというわけです。
トップへ戻る