解答
2、5
解説
→×
高齢者の低栄養は、血清アルブミン値、BMI、体重減少、上腕周囲長、食事摂取量などによって評価・判定をします(2023ユーキャン速習レッスンP222、九訂基本テキスト下巻P75・P360)。
BMI (Body Mass Index) |
体重kg÷(身長m×身長m) 肥満:25以上 低体重:18.5未満 |
体重減少 | 6か月間で2~3kg以上の減少 または 6か月間で3%以上の減少 |
血清アルブミン値 | 3.6g/dL以下で骨格筋の消耗が始まっている可能性あり |
上腕周囲長 | 男性で20cm未満、女性で19cm未満
※下腿周囲長も低栄養の指標に用いられる
|
食事摂取量の減少 | 1食当たり1/3程度の量に落ちたり、1日2食程度が続いている |
なお、高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです。また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります(2023ユーキャン速習レッスンP178、九訂基本テキスト下巻P8)。
→◯
BMIは、肥満度を示す指数で、上表にあるように、体重kg÷(身長m×身長m)という計算式で出します。
ですので、脊椎の変形や圧迫骨折によって身長が低くなっている場合は、本来の値より大きくなります。
→×
血中尿素窒素(BUN)は、腎機能が低下すると高値になるので、腎機能の指標として有効です(2023ユーキャン速習レッスンP223、九訂基本テキスト下巻P75)。
→×
24時間心電図(ホルター心電図)は、携帯用の小型心電計を装着して、日常生活を送りながら24時間の心電図を記録するものです。臥床(ベッドなどに寝た状態)である必要はありません(2023ユーキャン速習レッスンP224、九訂基本テキスト下巻P77)。
→◯
CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症や細胞破壊が起こると血液中に増加します。そのため、炎症や細胞破壊が起こる疾患(感染症、がん、膠原病、心筋梗塞など)の進行度・重症度の指標として有用です(2023ユーキャン速習レッスンP224、九訂基本テキスト下巻P77)。
ちなみに、肺炎血球が持つC多糖体に反応することから、この名称が付けられました。