問題4 介護保険制度における保険事故として正しいものはどれか。3つ選べ。
1.40歳の人が、重いうつ病となり、家事が困難な状態になった。
2.50歳の人が、業務上の事故により、常時臥床の状態になった。
3.60歳の人が、末期のがんと診断され、食事や排泄に介護を要する状態になった。
4.65歳の人が、交通事故で両下肢麻痺となり、移動に介護を要する状態になった。
5.70歳の人が、転倒により腰椎を骨折して、入浴などに介護を要する状態になった。
解答
3、4、5
解説
介護保険制度における保険事故(つまり、要介護・要支援認定を受けられる状態)は、次のようなものです(2021ユーキャン速習レッスンP52、八訂基本テキスト1巻P86)。
●第1号被保険者(65歳以上)……介護を要する状態になった場合(原因は問われない)
●第2号被保険者(40歳以上65歳未満)……特定疾病(加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病)によって介護を要する状態になった場合
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▼特定疾病の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
特定疾病について、◯か×で答えなさい
Q1 特定疾病は、第1号被保険者についての保険給付の要件となる疾病である。
解答を...
以上を踏まえて、各選択肢を見ていきます。
1.40歳の人が、重いうつ病となり、家事が困難な状態になった。
→×
→×
「40歳の人」は第2号被保険者(40歳以上65歳未満)であり、「うつ病」は特定疾病には含まれません。そのため、保険事故には該当せず、解答は×になります。
2.50歳の人が、業務上の事故により、常時臥床の状態になった。
→×
→×
「50歳の人」は第2号被保険者(40歳以上65歳未満)であり、「業務上の事故」は特定疾病ではありません。そのため、保険事故には該当せず、解答は×になります。
3.60歳の人が、末期のがんと診断され、食事や排泄に介護を要する状態になった。
→◯
→◯
「60歳の人」は第2号被保険者(40歳以上65歳未満)であり、「末期のがん」は特定疾病です。そのため、保険事故に該当し、解答は◯になります。
4.65歳の人が、交通事故で両下肢麻痺となり、移動に介護を要する状態になった。
→◯
→◯
「65歳の人」は第1号被保険者(65歳以上)なので、原因は問われずに、介護を要する状態になった場合は保険事故に該当します。そのため、解答は◯になります。
5.70歳の人が、転倒により腰椎を骨折して、入浴などに介護を要する状態になった。
→◯
→◯
選択肢4と同様です。