問題19 介護保険の保険料について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.保険料の先取特権は、地方税に優先する。
2.保険料を徴収する権利の消滅時効は、2年である。
3.保険料を2年以上滞納した場合には、被保険者の資格を喪失する。
4.市町村は、保険料に関して必要があると認めるときは、被保険者に文書の提出を命じることができる。
5.保険料の督促は、時効中断の効力を生ずる。
解答
2、4、5
解説
1.保険料の先取特権は、地方税に優先する。
→×
→×
介護保険の保険料その他介護保険法の規定に基づく徴収金の先取得権(債権者が債務者に対し優先的に弁済〔支払〕を受ける権利)の順位は、国税および地方税に次ぐものとされています(八訂基本テキスト1巻P193)。そのため、解答は×になります。
2.保険料を徴収する権利の消滅時効は、2年である。
→◯
→◯
設問のとおりです(2021ユーキャン速習レッスンP81、八訂基本テキスト1巻P193・P194)。
3.保険料を2年以上滞納した場合には、被保険者の資格を喪失する。
→×
→×
設問の場合に、被保険者資格を喪失することはなく、保険給付の額の減額などの措置がなされます(2021ユーキャン速習レッスンP135、八訂基本テキスト1巻P80)。そのため、解答は×になります。
保険給付の額の減額などの措置
市町村の保険料についての徴収権は、時効により2年で消滅します。要介護認定を受けた第1号被保険者に、時効によって徴収権が消滅した期間がある場合、その期間に応じて、保険給付の割合が7割に引き下げられ、利用者負担が3割に上がります(保険給付の額の減額)。はじめから利用者負担が3割の場合は、保険給付の割合が6割に引き下げられ、利用者負担が4割に上がります。
市町村の保険料についての徴収権は、時効により2年で消滅します。要介護認定を受けた第1号被保険者に、時効によって徴収権が消滅した期間がある場合、その期間に応じて、保険給付の割合が7割に引き下げられ、利用者負担が3割に上がります(保険給付の額の減額)。はじめから利用者負担が3割の場合は、保険給付の割合が6割に引き下げられ、利用者負担が4割に上がります。
また、高額介護(予防)サービス費、高額医療合算介護(予防)サービス費、特定入所者介護(予防)サービス費(特例サービス費を含む)が支給されなくなります。
4.市町村は、保険料に関して必要があると認めるときは、被保険者に文書の提出を命じることができる。
→◯
→◯
設問のとおりです(八訂基本テキスト1巻P195)。
被保険者等に関する調査
市町村は、被保険者の資格、保険給付、地域支援事業、保険料に関して必要があると認めるときは、被保険者、その配偶者、世帯主、その他その世帯に属する者またはこれらであった者に対し、文書その他の物件の提出・提示を命じたり、市町村の職員に質問させることができます。
市町村は、被保険者の資格、保険給付、地域支援事業、保険料に関して必要があると認めるときは、被保険者、その配偶者、世帯主、その他その世帯に属する者またはこれらであった者に対し、文書その他の物件の提出・提示を命じたり、市町村の職員に質問させることができます。
5.保険料の督促は、時効中断の効力を生ずる。
→◯
→◯
設問のとおりです(2021ユーキャン速習レッスンP81、八訂基本テキスト1巻P193・P194)。
▼消滅時効と保険料滞納者への措置の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
消滅時効について、◯か×で答えなさい
Q1 介護保険料を徴収する権利は、5年を経過したときに、時効によって消滅する。
解...
1号保険料について、◯か×で答えなさい
Q1 第1号被保険者の保険料率は、年度ごとに算定する。
解答を見る >
A...