第22回 問題29【令和元年度3月 ケアマネ再試験 保健医療サービス分野】

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問題29 皮膚疾患について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.薬疹は、長期間服用している薬剤により生じることはない。
2.寝たきりで関節拘縮のある場合には、特定の部位に圧力が集中して褥瘡が生じやすいので、体圧分散寝具を使用するのがよい。
3.皮脂欠乏症では、患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルを使ってよく洗う。
4.白癖は家族内で感染することはまれであるため、爪切りやスリッパなどは共用しても差し支えない。
5.脂漏性湿疹では、患部を清潔に保つほか、抗真菌薬などを使用する。

猫の写真

解答

2、5

解説

1.薬疹は、長期間服用している薬剤により生じることはない。
→×

 薬疹は、投与された薬剤へのアレルギーによる発疹です。このリスクのない薬剤はなく、長期間服用していた薬剤によっても、薬疹が起こることがあります(2020ユーキャン速習レッスンP213、八訂基本テキスト3巻P160)

2.寝たきりで関節拘縮のある場合には、特定の部位に圧力が集中して褥瘡が生じやすいので、体圧分散寝具を使用するのがよい。
→◯

 褥瘡の予防においては、エアーマットやクッションなどで体圧を分散させたうえで、体位変換や栄養管理、皮膚の清潔などの配慮をすることが大切です(2020ユーキャン速習レッスンP225、八訂基本テキスト3巻P13・P162・P338・P413)。

3.皮脂欠乏症では、患部を清潔に保つことが悪化予防になることから、ナイロンタオルを使ってよく洗う。
→×

 皮脂欠乏症では、皮脂を取りすぎないことが大切であるため、ナイロンタオルなどは使わず、石けんの泡をつけたタオルや手で軽くこするようにします(2020ユーキャン速習レッスンP215、八訂基本テキスト3巻P164)。

 なお、一般に加齢によって皮脂の分泌が減少し、皮膚がカサカサします(皮脂欠乏症)。乾燥した時期には、さらに皮膚が乾燥して下腿や背部に痒みが生じ(皮膚掻痒症)、湿疹が生じることがあります(脂漏性湿疹)。
 生活上の留意点などは、次のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP215、八訂基本テキスト3巻P163)。

皮脂欠乏症・脂漏性湿疹・脂漏性湿疹における生活上の留意点など
皮脂欠乏症
皮脂の分泌が減少し、皮膚がカサカサする。
皮脂を取りすぎないことが大切であるため、ナイロンタオルなどは使わず、石けんの泡をつけたタオルや手で軽くこするようにする。また、空気が乾燥すると皮膚の乾燥と痒みが強くなるため、加湿器を使って湿度を保つ。
皮膚掻痒症
皮膚の乾燥で、下腿や背部に痒みが生じる。
刺激に敏感になっていることから痒みが生じるため、皮膚の乾燥を防いで、さまざまな刺激を避けるようにする。
脂漏性湿疹
上記の症状が進み、湿疹が生じる。
患部を清潔に保つ、生活リズムを整えることが大切。また、ステロイド薬、抗真菌薬(原因とされる皮膚常在真菌の過剰増殖を抑制)、保湿剤、ビタミン薬(B2、B6)なども使用する。
4.白癖は家族内で感染することはまれであるため、爪切りやスリッパなどは共用しても差し支えない。
→×

 白癬は、カビの一種である白癬菌が皮膚に感染することで起こります。足にできるものを、俗に水虫といいます。
 家庭内で爪切りやスリッパなどを共有することで感染が広がるため、そうしたものの共有はしないようにします(2020ユーキャン速習レッスンP214、八訂基本テキスト3巻P163)。

5.脂漏性湿疹では、患部を清潔に保つほか、抗真菌薬などを使用する。
→◯

 選択肢3の解説にあるとおりです。

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