第22回 問題33【令和元年度3月 ケアマネ再試験 保健医療サービス分野】

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問題33 次の記述について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.胃ろうがある場合には、原則として、入浴は禁止されている。
2.終末期においては、嚥下機能が低下して肺炎を起こしやすいので、口腔ケアは行わない。
3.膀胱留置カテーテル使用中は、尿路感染を予防するため、毎日膀胱洗浄を行う。
4.糖尿病の内服治療をしている者では、インスリン注射をしていなくても、低血糖の症状に留意する必要がある。
5.認知症治療薬には、錠剤以外にも経皮吸収型などがあり、経口内服が困難な高齢者でも使用が可能である。

猫の写真

解答

4、5

解説

1.胃ろうがある場合には、原則として、入浴は禁止されている。
→×

 胃ろうを造設している場合でも、入浴は可能です。ただし、特別な配慮が必要となるため、具体的な方法については、医師などに相談する必要があります(2020ユーキャン速習レッスンP271、八訂基本テキスト3巻P55)。そのため、解答は×になります。

2.終末期においては、嚥下機能が低下して肺炎を起こしやすいので、口腔ケアは行わない。
→×

終末期においては、嚥下機能が低下して肺炎を起こしやすいので、口腔ケアが重要となります。(2020ユーキャン速習レッスンP288、八訂基本テキスト3巻P324)。そのため、解答は×になります。

 なお、終末期となった利用者の生活を支えるには、①食事、②排泄、③睡眠、④移動、⑤清潔、⑥喜び、という6つの視点から利用者を捉えることが重要です。

3.膀胱留置カテーテル使用中は、尿路感染を予防するため、毎日膀胱洗浄を行う。
→×

 膀胱留置カテーテル(バルーンカテーテル)の使用中は、尿路感染を予防するため清潔に留意する必要があります(2020ユーキャン速習レッスンP275、八訂基本テキスト3巻P64)。しかし、毎日膀胱洗浄を行うことは、通常はありません。そのため、解答は×になります。

カテーテル法と在宅自己導尿
カテ┃テル法
カテーテルが体に触れ続ける不快感がある。
バルーン
カテーテル
(膀胱留置カテーテル)
尿道口からバルーン付きのカテーテルを膀胱内に挿入・留置して、尿を持続的に蓄尿バッグに排泄させる方法。
尿路感染のリスクが高い。
コンドーム
カテーテル
男性のペニスに、先端にカテーテルの付いたコンドームをかぶせ、尿を蓄尿バッグに採取する方法。
自動排尿システムの場合は、定期的な機械音がある。
在宅自己導尿
神経障害によって膀胱の収縮力が低下して自然排尿が困難となった場合に、利用者本人または介護者が、排尿ごとに、膀胱内にカテーテルを挿入して排尿する方法。
バルーンカテーテルより感染のリスクが低く、蓄尿バッグを必要としないことがメリット。
利用者または介護者が手技に慣れる必要がある。
4.糖尿病の内服治療をしている者では、インスリン注射をしていなくても、低血糖の症状に留意する必要がある。
→◯

 薬物療法(インスリン注射だけでなく、血糖降下薬の内服治療も含む)を行っている場合は、その作用により低血糖となって、動機、発汗、意識障害、認知機能低下を引き起こすことがあるため注意が必要です(2020ユーキャン速習レッスンP182、八訂基本テキスト3巻P147)。そのため、解答は◯になります。

 なお、インスリンは血液中からブドウ糖を細胞内に取り込む働きをするホルモンで、ブドウ糖をエネルギーとして利用するために必要不可欠です。このインスリンの働きが不足すると、血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が慢性的に高くなり、糖尿病となります。

5.認知症治療薬には、錠剤以外にも経皮吸収型などがあり、経口内服が困難な高齢者でも使用が可能である。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP249、八訂基本テキスト3巻P247)。

 なお、経皮吸収型の認知症治療薬として、リバスチグミンがあります。経皮吸収型では、発赤やかゆみが生じることがあります。

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