第22回 問題34【令和元年度3月 ケアマネ再試験 保健医療サービス分野】

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問題34 在宅医療について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.インスリンの自己注射の効果は、体調不良時(シックデイ)には強く出ることもある。
2.悪性腫瘍の疼痛管理のための麻薬の投与経路には、経口、経皮、経腸、注射がある。
3.人工透析を行っている場合には、シャント側で血圧測定を行う。
4.侵襲的陽圧換気法(IPPV)による人工呼吸は、マスクを装着して行われる。
5.酸素マスクによる在宅酸素療法は、鼻カニューレによるものに比べて、食事や会話がしやすいのが特徴である。

猫の写真

解答

1、2

解説

1.インスリンの自己注射の効果は、体調不良時(シックデイ)には強く出ることもある。
→◯

 インスリンの自己注射を行っている場合、感染症などによる体調不良時(シックデイ:sick day)には注射剤の効果が強く出ることがあります(2020ユーキャン速習レッスンP268、八訂基本テキスト3巻P47)。そのため、解答は◯になります。

2.悪性腫瘍の疼痛管理のための麻薬の投与経路には、経口、経皮、経腸、注射がある。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP269、八訂基本テキスト3巻P49)。

 なお、経口には飲み薬、舌下錠、バッカル錠(頬と歯茎の間に挟み、唾液でゆっくり溶かして口腔粘膜から吸収させる薬)があります。経皮は貼り薬、経腸は座薬になります。注射は、多くの場合、自動注入ポンプが用いられます。

3.人工透析を行っている場合には、シャント側で血圧測定を行う。
→×

 血液透析では、身体からたくさんの血液を連続的に取り出す必要があり、それを確保するために、腕の動脈と静脈を繋ぎ合わせて血流量の多い血管をつくります。これをシャントといいます。
 血液透析においてシャントはとても大切であるため、常に清潔を保ち、圧迫や締め付けを避けるなどの配慮が必要です(2020ユーキャン速習レッスンP269、八訂基本テキスト3巻P50)。したがって、血圧測定はシャントとは反対側の腕で行うようにします。そのため、解答は×になります。

人工透析の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
人工透析について、◯か×で答えなさい Q1 自己腹膜灌流法(CAPD)による人工透析は、血液透析に比べて、通院回数が少なくて済...
4.侵襲的陽圧換気法(IPPV)による人工呼吸は、マスクを装着して行われる。
→×

 侵襲的陽圧換気法(IPPV)は、気管切開などによって行う方法です。マスクを装着して行われるのは、非侵襲的陽圧換気法(NPPV)です(2020ユーキャン速習レッスンP273、八訂基本テキスト3巻P57)。そのため、解答は×になります。

人工呼吸療法の方法
非侵襲的陽圧換気法(NPPV) 専用のマスクを使用して行う方法。

※「非侵襲的」は「生体を傷つけないような」という意味。NPPV:non-invasive positive pressure ventilation
侵襲的陽圧換気法(IPPV) 気管切開などによって行う方法。

※IPPV:invasive positive pressure ventilation。特に、気管切開によって行う方法を「TPPV:tracheostomy positive pressure ventilation」という。
5.酸素マスクによる在宅酸素療法は、鼻カニューレによるものに比べて、食事や会話がしやすいのが特徴である。
→×

 在宅酸素療法で、食事や会話がしやすいのは、鼻カニューレによるものです(2020ユーキャン速習レッスンP272、八訂基本テキスト3巻P59)。そのため、解答は×になります。

在宅酸素療法の機器
鼻カニューレ 両側の鼻腔から酸素を投与するもの。簡便であり、食事や会話がしやすい。
ただし、口呼吸の場合は効果が乏しくなる。

「鼻カニューレ」を画像検索

簡易酸素マスク 主に酸素流量の多い場合や鼻カニューレでは効果が不十分な場合に用いられる。
さらに酸素が必要な場合は、リザーバー付きマスクを使用することもある。

「簡易酸素マスク」を画像検索

トラキマスク 気管切開をしている場合に使用する。

「トラキマスク」を画像検索

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