第22回 問題37【令和元年度3月 ケアマネ再試験 保健医療サービス分野】

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問題37 リハビリテーションについて適切なものはどれか。3つ選べ。
1.通所リハビリテーション計画は、主治の医師が作成しなければならない。
2.回復期リハビリテーションでは、機能回復、ADLの向上及び早期の社会復帰を目指す。
3.指定訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院から理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が居宅を訪問して行うリハビリテーションをいう。
4.変形性膝関節症の発症リスクは、減量をしたり、大腿四頭筋等の筋力を鍛えたりしても、低下しない。
5.左片麻痺でみられる半側空間失認に対しては、失認空間に注意を向けるリハビリテーションを行う。

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解答

2、3、5

解説

1.通所リハビリテーション計画は、主治の医師が作成しなければならない。
→×

 医師、理学療法士、作業療法士などの従業者は、診療や検査などを基に、共同して、利用者の心身状況・希望・環境を踏まえて通所リハビリテーション計画を作成しなければならない、とされています(2020ユーキャン速習レッスンP306、八訂基本テキスト2巻P111)。
 しかし、「主治の医師」とはされていません。そのため、解答は×になります。

2.回復期リハビリテーションでは、機能回復、ADLの向上及び早期の社会復帰を目指す。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP239、八訂基本テキスト3巻P295)。

リハビリテーションの分類
予防的リハビリテーション 加齢による心身機能の低下が進んで要介護となるリスクが高い人に対して、介護予防として行われる。介護保険の給付対象で、地域支援事業においても行われている。
治療的リハビリテーション 医療保険の給付対象で、以下の2つがある。

急性期リハビリテーション……発症(手術)直後から、廃用症候群の予防を目的として行われる。
回復期リハビリテーション……急性期に続いて、機能回復、ADLの向上、早期の社会復帰を目的として行われる。
維持的リハビリテーション 治療的リハビリテーションで獲得された機能を維持・向上するために行われる。介護保険の給付対象となる。
3.指定訪問リハビリテーションとは、病院、診療所、介護老人保健施設又は介護医療院から理学療法士、作業療法士又は言語聴覚士が居宅を訪問して行うリハビリテーションをいう。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP297、八訂基本テキスト2巻P71)

4.変形性膝関節症の発症リスクは、減量をしたり、大腿四頭筋等の筋力を鍛えたりしても、低下しない。
→×

 変形性関節症は、関節軟骨がすり減って、関節の骨同士が直に接触してしまうものです。主な症状は、関節の痛みやこわばりです。特に多いのが、膝関節に起こる変形性膝関節症です。肥満の場合は、体重を支える膝関節にかかる負荷が発症リスクを高めるため、減量が有効です。
 大腿四頭筋は太ももの前面にある筋肉で、膝を伸ばす働きがあり、いわゆる「膝のバネ」の力を生み出します。ですので、大腿四頭筋を鍛えると、膝関節にかかる負荷が軽減されて、変形性膝関節症の発症リスクが下がります(2020ユーキャン速習レッスンP206、八訂基本テキスト3巻P117)。
 こうしたことから、解答は×になります。

5.左片麻痺でみられる半側空間失認に対しては、失認空間に注意を向けるリハビリテーションを行う。
→◯

 失認は、高次脳機能障害のひとつで、知覚機能(視力、聴力、触力など)に障害はないのに、対象を把握できなくなるものです。
 このうち、左片麻痺の人に多くみられるのが、左半側空間失認です。左半側空間失認では、左側から話しかけても気づきにくい、食事の際に左側に置かれたおかずを残す、歩行の際に左側の障害物によくぶつかる、といったことがあります。この場合、左側から話しかけたり、左側に目印を付けたりなど、失認のある側に注意を向けるリハビリテーションが有効です(2020ユーキャン速習レッスンP242、八訂基本テキスト3巻P305)。そのため、解答は◯になります。

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