問題41 訪問看護について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.真皮を越える褥瘡の患者は、医療保険による訪問看護を週4回以上受けることができる。
2.介護保険による訪問看護利用者の疾患別分類では、神経系の疾患が最も多い。
3.訪問看護の内容には、リハビリテーションは含まれない。
4.指定訪問看護ステーションには、看護職員を常勤換算で2.5人以上置かなければならない。
5.利用者又は家族から電話等で看護に関する意見を求められた場合に常時連絡できる体制にあり、かつ、計画にない緊急時の訪問を必要に応じて行う体制にある場合には、緊急時訪問看護加算が算定できる。
解答
1、4、5
解説
1.真皮を越える褥瘡の患者は、医療保険による訪問看護を週4回以上受けることができる。
→◯
→◯
医療保険による訪問看護は、原則として週3回までです。ただし、設問のような場合には特別訪問看護指示書が交付されて、週4回以上受けることができるようになります(2021ユーキャン速習レッスンP293、八訂基本テキスト2巻P53)。そのため、解答は◯になります。
▼医療保険による訪問看護の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
訪問看護の基準について、◯か×で答えなさい
Q1 訪問看護事業所の開設者は、医療法人及び社会福祉法人に限られる。
解答を...
2.介護保険による訪問看護利用者の疾患別分類では、神経系の疾患が最も多い。
→×
→×
神経難病などの場合は、医療保険による訪問看護の対象になります(2021ユーキャン速習レッスンP293、八訂基本テキスト2巻P53)。そのため、解答は×になります。
▼医療保険による訪問看護の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
訪問看護の基準について、◯か×で答えなさい
Q1 訪問看護事業所の開設者は、医療法人及び社会福祉法人に限られる。
解答を...
3.訪問看護の内容には、リハビリテーションは含まれない。
→×
→×
訪問看護の内容は、リハビリテーションが含まれます(2021ユーキャン速習レッスンP294、八訂基本テキスト2巻P52)。
なお、訪問看護のより具体的なサービス内容は、次のものになります。
●病状の観察と情報収集
●療養上の世話
●診療の補助
●精神的支援
●リハビリテーション
●家族支援
●療養指導
●在宅での看取りの支援
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4.指定訪問看護ステーションには、看護職員を常勤換算で2.5人以上置かなければならない。
→◯
→◯
訪問看護の人員基準では、看護職員(保健師、看護師、准看護師)を常勤換算で2.5人以上(うち1人は常勤)とされています(2021ユーキャン速習レッスンP293、八訂基本テキスト2巻P62)。そのため、解答は◯になります。
▼関連Q&A
A 「常勤加算」とは
まず、「常勤」と「常勤換算」は、次のようなものです。
■常勤
事業所における勤務時間が、事業所で定められている常勤の従業者が勤務すべき時間数に達していること(週32時間を下回る場合は週32時間を基本とする)
■常勤換算
事業所の従業者の勤務延時間数(担当者全員の合計時間)を、事業所において常勤の従業者が勤務すべき時間数(週32時間を下回る場合は週32時間を基本とする)で割って人数として換算する方法
以上を踏まえて、たとえば訪問看護ステーションの看護職員の「常勤換算で2.5人以上(うち1人は常勤)」について、簡単な例をあげて考えてみます。
例)事業所で定められている常勤の看護職員が勤務すべき時間数は、週32時間です。
そして、看護職員が3人いて、1人が週32時間勤務し、他の2人がそれぞれ週に30時間ずつ勤務しています。これを常勤換算の式に当てはめると次のようになります。
92(看護職員3人の合計勤務時間)÷32(常勤の看護職員が勤務すべき時間数)=2.875
この「2.875」は基準の「2.5人以上」を満たしており、1人が常勤(週32時間勤務)で「うち1人は常勤」も満たしているため、基準をクリアしていることになります。
5.利用者又は家族から電話等で看護に関する意見を求められた場合に常時連絡できる体制にあり、かつ、計画にない緊急時の訪問を必要に応じて行う体制にある場合には、緊急時訪問看護加算が算定できる。
→◯
→◯
設問のとおりです(2021ユーキャン速習レッスンP296、八訂基本テキスト2巻P65)。
利用者や家族からの連絡に常時(24時間)対応できる体制にあり、緊急時に計画されていない訪問を必要に応じて行う体制にある場合に算定する。 |