問題26 次の記述について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.老年症候群では、高齢期において生活機能の低下がみられる。
2.高齢者では、身体的な衰えや機能障害、慢性疾患の罹患、家族との死別などにより抑うつが高頻度にみられる。
3.高齢者では、エネルギーの消費が多くなるため、食欲が増す。
4.高齢者では、若年者に比べて体内水分貯蔵量が少なく、口渇も感じにくいため、脱水のリスクが高い。
5.内耳から大脳に異常があるために生じる難聴を、伝音性難聴という。
解答
1、2、4
解説
1.老年症候群では、高齢期において生活機能の低下がみられる。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP176、九訂基本テキスト下巻P6)。
2.高齢者では、身体的な衰えや機能障害、慢性疾患の罹患、家族との死別などにより抑うつが高頻度にみられる。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP177、九訂基本テキスト下巻P7)。
3.高齢者では、エネルギーの消費が多くなるため、食欲が増す。
→×
→×
高齢になるとエネルギー消費が少なくなり、食欲が低下しがちです(2023ユーキャン速習レッスンP178、九訂基本テキスト下巻P8)。
また、加齢によって消化器も機能低下してきます。こうしたことから、高齢者では低栄養が問題になります。
4.高齢者では、若年者に比べて体内水分貯蔵量が少なく、口渇も感じにくいため、脱水のリスクが高い。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP178、九訂基本テキスト下巻P9)。
5.内耳から大脳に異常があるために生じる難聴を、伝音性難聴という。
→×
→×
高齢者の難聴では、感音性難聴が多くなっています(2023ユーキャン速習レッスンP179、九訂基本テキスト下巻P10)。
伝音性難聴 | 音を伝える部分(外耳や中耳)の障害によるもの。原因は中耳の硬化、感染、耳垢塞栓(耳垢がつまった状態)など。 |
感音性難聴 | 音を感じる部分(内耳から大脳)の障害によるもの。原因は、加齢による内耳の感覚細胞の機能低下など。 ※高齢者の難聴で多い。 |
耳鳴り | 内耳の感覚細胞の障害。高血圧や糖尿病などで起こることもある。 |
▼老年症候群の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
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