第23回 問題28【令和2年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題28 高齢者にみられる疾病について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.変形性関節症は、高齢者に多く発症する。
2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、筋力低下による運動障害は生じない。
3.高次脳機能障害における失語症には、話そうとするが言葉が出てこないという症状も含まれる。
4.パーキンソン病では、認知障害はみられない。
5.骨粗鬆症は、骨折の大きな危険因子である。

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解答

1、3、5

解説

1.変形性関節症は、高齢者に多く発症する。
→◯

 設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP208、九訂基本テキスト下巻P114)。

2.筋萎縮性側索硬化症(ALS)は、筋力低下による運動障害は生じない。
→×

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)では、四肢の筋力低下による運動や歩行などの生活機能障害、嚥下障害、言語障害などがみられます。症状は進行性であり、数年で四肢麻痺、摂食障害、呼吸麻痺となります(2023ユーキャン速習レッスンP189、九訂基本テキスト下巻P105)。そのため、解答は×になります。

 なお、知覚神経、記憶力、眼球運動、肛門括約筋、意識は末期まで保たれます。

3.高次脳機能障害における失語症には、話そうとするが言葉が出てこないという症状も含まれる。
→◯

 設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP244、九訂基本テキスト下巻P293)。

失語症
運動失語(主に言葉の表出が障害される)
感覚失語(理解が障害される)
失名刺失語(ものの名前を呼ぶことが困難になる)
伝導失語(復唱〔言われたことの真似〕が障害される)
全失語(言語機能全般が障害される)
4.パーキンソン病では、認知障害はみられない。
→×

 パーキンソン病が進行すると、自律神経症状(起立性低血圧、排尿障害など)、認知症、治療薬の副作用としての不随意運動(ジスキネジア)や精神症状(幻覚、妄想など)が出現することがあります(2023ユーキャン速習レッスンP190、九訂基本テキスト下巻P107)。そのため、解答は×になります。

5.骨粗鬆症は、骨折の大きな危険因子である。
→◯

 骨粗鬆症は骨密度が減少して骨がもろくなる疾患で、転倒によって骨折しやすくなります(2023ユーキャン速習レッスンP182・P210、九訂基本テキスト下巻P121)。そのため、解答は◯になります。

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