第23回 問題29【令和2年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題29 次の記述について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.稽留熱では、急激な発熱と解熱を繰り返す。
2.心房細動では、心房の正常な収縮と拡張ができなくなる。
3.飲酒は、起立性低血圧の原因とはならない。
4.ジャパン・コーマ・スケール(JCS)では、数値が大きいほど意識レベルが低い。
5.口すぼめ呼吸で息を吐くと、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐ。

猫の写真

解答

2、4、5

解説

1.稽留熱では、急激な発熱と解熱を繰り返す。
→×

 稽留熱(けいりゅうねつ)とは、1日の変動が1度以内で解熱せずに発熱が持続するものをいいます(2020ユーキャン速習レッスンP216、八訂基本テキスト3巻P71)。そのため、解答は×になります。

熱型
状態 疑われる疾患
稽留熱けいりゅうねつ 解熱せずに発熱が持続する。1日の変動が1度以内。 肺炎、感染性心内膜炎、腫瘍熱など。
間欠熱 急激な発熱と解熱を繰り返す。 敗血症、特に中心静脈栄養法を行っている場合はカテーテルからの菌血症。
弛張熱し ちょうねつ 完全に解熱せず、微熱になってまた高温となる。 高齢者ではインフルエンザや肺炎、腫瘍熱。
回帰熱 有熱期と解熱期を繰り返す。 胆道感染症に特徴的
2.心房細動では、心房の正常な収縮と拡張ができなくなる。
→◯

 心房細動とは、心房が震えて規則正しい収縮ができなくなる不整脈です(2020ユーキャン速習レッスンP195、八訂基本テキスト3巻P72・P98)。そのため、解答は◯になります。

 なお、心房細動によって血流がよどんで、主に左心房の壁に血栓が生じやすくなります。この血栓がはがれて動脈を流れて行き、脳内の血管に詰まると脳梗塞になります

3.飲酒は、起立性低血圧の原因とはならない。
→×

 起立性低血圧は、急に立ち上がったときなどに血圧が低下するもので、ふらつき、めまい、眼前暗黒感、失神などがみられます。
 パーキンソン病などでもみられますが、薬剤(降圧剤、利尿薬、抗うつ薬など)の副作用として出現したり、飲酒が原因となることもあります(2020ユーキャン速習レッスンP217・P194、八訂基本テキスト3巻P73)。そのため、解答は×になります。

4.ジャパン・コーマ・スケール(JCS)では、数値が大きいほど意識レベルが低い。
→◯

 ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale:JCS 「3-3-9度方式」ともいう)では、数字が大きいほど意識障害が重度である(意識レベルが低い)ことを示します(2020ユーキャン速習レッスンP218、八訂基本テキスト3巻P73)。そのため、解答は◯になります。

ジャパン・コーマ・スケール(Japan Coma Scale:JCS)
Ⅰ 刺激しないでも党醒している(一桁の数字で表現)
1 だいたい意識清明だが、今ひとつはっきりしない
2 見当識障害がある(時、場所または人物がわからない)
3 自分の名前、生年月日が言えない
Ⅱ 刺激すると覚醒するが刺激をやめると眠り込む(二桁の数字で表現)
10 呼びかけで容易に開限する
(開限しないとき、簡単な動作に応じたり言葉も出るが間違いが多い)
20 痛みや刺激で開眼する
(開眼しないとき、簡単な命令に応じる)
30 強い刺激を受けて、かろうじて開限する
Ⅲ 刺激しても党醒しない(三桁の数字で表現)
100 痛み刺激に対し、払いのける動作をする
200 痛み刺激に対し、少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする
300 痛み刺激に反応しない
この他、R(不穏)、I(糞尿失禁)、A(自発性喪失)を付ける。
例 30-R 3-I 3-A など
5.口すぼめ呼吸で息を吐くと、気管支内の圧力が高くなり、気管支の閉塞を防ぐ。
→◯

 設問のとおりです(2020ユーキャン速習レッスンP197、八訂基本テキスト3巻P155)。

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