第23回 問題30【令和2年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題30 検査について適切なものはどれか、2つ選べ。
1.高齢者では膝などの関節が十分に伸びなくなるので、BMI(Body Mass Index)は本来の値より小さくなる。
2.CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
3.ヘモグロビンA1cの値は、過去6か月間の平均血糖レベルを反映している。
4.腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
5.24時間心電図(ホルター心電図)検査は、不整脈がある場合や狭心症が疑われる場合に行われる。

猫の写真

解答

4、5

解説

1.高齢者では膝などの関節が十分に伸びなくなるので、BMI(Body Mass Index)は本来の値より小さくなる。
→×

 BMIは、肥満度を示す指数で、体重kg÷(身長m×身長m)という計算式で出します(2023ユーキャン速習レッスンP222、九訂基本テキスト下巻P74)。
 ですので、関節が十分に伸びなくなるなどで身長が低くなっている場合は、本来の値より大きくなります。そのため、解答は×になります。

BMI(Body Mass Index)
体重kg÷(身長m×身長m)
低体重:18.5未満 ~ 標準 ~ 25以上:肥満
2.CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症が起きているときに低下する。
→×

 CRP(C反応性たんぱく質)は、体内で炎症や細胞破壊が起こると血液中に増加します(2023ユーキャン速習レッスンP224、九訂基本テキスト下巻P77)。そのため、解答は×になります。

 このことから、CRP(C反応性たんぱく質)は炎症や細胞破壊が起こる疾患(感染症、がん、膠原病、心筋梗塞など)の進行度・重症度の指標として有用です。

 ちなみに、肺炎血球が持つC多糖体に反応することから、この名称が付けられました。

3.ヘモグロビンA1cの値は、過去6か月間の平均血糖レベルを反映している。
→×

 ヘモグロビンA1c(糖化ヘモグロビン、HbA1c)は、糖がヘモグロビンと結合している割合を示すものです。これは、過去1~2か月の平均的な血糖レベルを反映しています(2023ユーキャン速習レッスンP224、九訂基本テキスト下巻P76)。そのため、解答は×になります。

4.腹囲が男性85㎝以上、女性90㎝以上の場合は、メタボリックシンドロームの診断において腹部型の肥満とされる。
→◯

 設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP222、九訂基本テキスト下巻P75)。

5.24時間心電図(ホルター心電図)検査は、不整脈がある場合や狭心症が疑われる場合に行われる。
→◯

 設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP224、九訂基本テキスト下巻P77)。

 なお、24時間心電図(ホルター心電図)は、携帯用の小型心電計を装着して、日常生活を送りながら24時間の心電図を記録するものです。そのため、臥床や入院の必要がないのが特徴です。

検査値の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
検査値について、◯か×で答えなさい(その一) Q1 BMI(Body Mass Index)が18.5以上の場合は、肥満とされ...
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