解答
3、4、5
解説
→×
認知症初期集中支援チームは、市町村が地域包括支援センターや医療機関などに設置します(2023ユーキャン速習レッスンP254、九訂基本テキスト下巻P254)。そのため、解答は×になります。
なお、認知症初期集中支援チームは、認知症の人(疑われる人も含む)やその家族を、複数の専門家が訪問し、アセスメントや家族支援などの初期の支援を包括的・集中的に行うチームです。
この場合の「初期」は、「認知症の発症初期」だけでなく、かかわりにおける初期(ファーストタッチ)の意味も含まれるため、認知症がある程度まで進行した段階で顕在化したケースも対象となります。
また、地域支援事業の包括的支援事業の認知症総合支援事業において、認知症初期集中支援チームの設置が進められています(2023ユーキャン速習レッスンP120、九訂基本テキスト上巻P158)。
→×
設問のような規定はありません(2023ユーキャン速習レッスンP252、九訂基本テキスト下巻P257)。そのため、解答は×になります。
なお、認知症カフェは、市町村、地域包括支援センター、社会福祉協議会、医療機関、NPO法人、介護サービス事業者など、さまざまな主体によって運営されています。
認知症カフェは、認知症の人の家族に対する支援の取り組みのひとつであり、専門職にとっては認知症の人やその家族の状況を把握できる場となります。
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)において、「認知症カフェ」の普及が掲げられています。
→◯
設問のとおりです(選択肢1の解説を参照)。
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP252、九訂基本テキスト下巻P243)。
なお、従来の認知症に対するケアは、介護者の効率を優先したものでした。
これに対し、イギリスのトム・キットウッドが提唱したパーソン・センタード・ケア(PCC)は、「その人らしさをケアの中心として、本人の意向に沿い、本人の尊厳を傷つけないようなケア(一方的な「与えるケア」ではなく、双方向の「心の通うケア」)」というものです。
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP253、九訂基本テキスト下巻P202)。
2019(令和元)年6月18日に、認知症施策推進関係閣僚会議において「認知症施策推進大綱」がとりまとめました。これまでの新オレンジプランの後継に当たるもので、新オレンジプランによる施策も含めて、新たな大綱に基づく施策が推進されます。
大綱の基本的な考え方は、認知症の発症を遅らせ、認知症になっても希望を持って日常生活を過ごせる社会を目指し、「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進していく、というものです。 ※「共生」とは、認知症の人が尊厳と希望をもって認知症とともに生きる、また、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる、という意味です。
※「予防」とは、「認知症になるのを遅らせる」「認知症になっても進行を緩やかにする」という意味です。
こうした基本的な考え方の下、次の5つの柱に沿って施策が推進されます。 ① 普及啓発・本人発信支援
② 予防
③ 医療・ケア・介護サービス・介護者への支援
④ 認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援
⑤ 研究開発・産業促進・国際展開
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