解答
2、3、5
解説
→×
老年期うつ病では、特に心気的な訴え(身体不調の訴え)が多くなり、めまい、しびれ、排尿障害、便秘などの自律神経障害が目立ちます(2023ユーキャン速習レッスンP256、九訂基本テキスト下巻P263)。そのため、解答は×になります。
また、気分の落ち込みよりも、不安、緊張、焦燥が目立ちます。
→◯
設問のとおりです(選択肢1の解説を参照)。
→◯
老年期の統合失調症は、経過が順調でも、配偶者や近親者の死、生活環境の変化などにより、高齢になって再発することもあります(2023ユーキャン速習レッスンP257、九訂基本テキスト下巻P265)。そのため、解答は◯になります。
→×
老年期のアルコール依存症では、認知症やうつ病を合併しやすい、という特徴があります(2023ユーキャン速習レッスンP258、九訂基本テキスト下巻P267)。そのため、解答は×になります。
●離脱症状が遷延しやすい(アルコールの効果が減っても、不快な気分や自律神経症状などが長く続く)
●糖尿病、高血圧などの身体合併症が高い確率で出現する。
●認知症やうつ病を合併する割合が高い。
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→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP257、九訂基本テキスト下巻P266)。
なお、パラフレニーとは、人格と感情反応は保たれるが、著しい妄想を主症状とする精神疾患です。高齢者にみられるものを遅発パラフレニーといい、老年期の妄想性障害の代表的な疾患とされています。
高齢者の遅発パラフレニーでは、妄想に幻覚や錯覚を伴うことが多くあり、若年者と比べて、妄想と幻覚、幻覚と錯覚の区別があいまいなことがあります。
発症には、老年期の喪失体験、社会的状況の変化、性格、難聴(聴力低下によるコミュニケーション不足が不確実感や孤立感などを強くする)などが関係していると言われています。