第23回 問題40【令和2年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題40 在宅医療管理について正しいものはどれか。3つ選べ。
1.在宅中心静脈栄養法は、医療処置として栄養を補う方法である。
2.在宅中心静脈栄養法では、長期にカテーテルが体内にあるが、細菌感染を引き起こすことはない。
3.ストーマには、消化管ストーマと尿路ストーマがある。
4.腹膜透析の管理について、利用者や家族が在宅で処置を行うことは禁止されている。
5.在宅酸素療法では、携帯用酸素ボンベを使用して外出することができる。

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解答

1、3、5

解説

1.在宅中心静脈栄養法は、医療処置として栄養を補う方法である。
→◯

 在宅中心静脈栄養法は、十分な量の食事を口から摂ることができなくなった人、腸からの栄養吸収ができなくなった人に対して、中心静脈から高カロリー輸液を投与するものです(2023ユーキャン速習レッスンP272、九訂基本テキスト下巻P51)。そのため、解答は◯になります。

2.在宅中心静脈栄養法では、長期にカテーテルが体内にあるが、細菌感染を引き起こすことはない。
→×

 在宅中心静脈栄養法では、長期にカテーテルが体内にあることになるので、細菌感染を引き起こすことがあります(2023ユーキャン速習レッスンP272、九訂基本テキスト下巻P52)。そのため、解答は×になります。

 上記のことから、点滴バッグやルート(管)の扱い、カテーテル挿入部の清潔に十分配慮する必要があります。

在宅中心静脈栄養法の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
在宅中心静脈栄養法・在宅経管栄養法について、◯か×で答えなさい Q1 在宅中心静脈栄養法を実施しているときは、経口摂取を行って...
3.ストーマには、消化管ストーマと尿路ストーマがある。
→◯

 設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP277、九訂基本テキスト下巻P59)。

 なお、消化管ストーマは、大腸がんや潰瘍性大腸炎などのために肛門から排泄ができない場合につくられます。結腸ストーマ(コロストミー)や回腸ストーマ(イレオストミー)があります。
 尿路ストーマは、膀胱がんや前立腺がんで尿路が変更になった場合、脊椎損傷などによる神経因性膀胱機能不全などの場合に造設されます。腎ろう、膀胱ろうなどがあります。

4.腹膜透析の管理について、利用者や家族が在宅で処置を行うことは禁止されている。
→×

 腹膜透析(自己腹膜灌流法〔CAPD〕)では、医療的な作業(カテーテルを清潔な操作でつなぐなど)が必要なため、利用者や介護者(家族など)が知識や手技を習熟している必要があります(2023ユーキャン速習レッスンP272、九訂基本テキスト下巻P50)。そのため、解答は×になります。

人工透析の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
人工透析について、◯か×で答えなさい Q1 自己腹膜灌流法(CAPD)による人工透析は、血液透析に比べて、通院回数が少なくて済...
5.在宅酸素療法では、携帯用酸素ボンベを使用して外出することができる。
→◯

 設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP274、九訂基本テキスト下巻P57)。

在宅酸素療法の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
在宅酸素療法・在宅人工呼吸療法について、◯か×で答えなさい Q1 在宅酸素療法は、入院しなければ導入できない。 解答を見...
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