問題46 面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.オープンクエスチョンとは、チェックリストに従って質問していくことである。
2.クローズドクエスチョンは、面接を一方通行にしないために有効である。
3.観察は、非言語的なメッセージを感知することを含む。
4.面接を効果的に実施するためには、面接の焦点を的確に定めることが重要である。
5.明確化とは、クライエントの言葉をそのまま反射することである。
解答
3、4
解説
1.オープンクエスチョンとは、チェックリストに従って質問していくことである。
→×
→×
オープンクエスチョン(開かれた質問)は、「はい」か「いいえ」で答えられない質問のことです(2023ユーキャン速習レッスンP351、九訂基本テキスト下巻P441)。
チェックリストなどを用いた「はい」か「いいえ」で答えられる質問および簡単に2~3の単語で答えられる質問は、クローズドクエスチョン(閉じられた質問)に該当します。
クローズド クエスチョン (閉じられた質問) |
●「はい」か「いいえ」で答えられる質問および簡単に2~3の単語で答えられる質問。
●クライエントの語る内容を明確化し、焦点を当てることが可能。
●頻回に用いると、クライエントの意向を制限してしまうことにもなる。
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オープン クエスチョン (開かれた質問) |
●クローズドクエスチョンでない質問。
●クライエント自身の選択や決定による答えを見つけることを促すことができる。
●重複する質問、「なぜ」や「どうして」で始まる質問は、クライエントの戸惑いを増幅させてしまいがち。
●「なぜ」や「どうして」で始まる質問は、聞く側の「納得できない」という気持ちを含むため、クライエントが防衛的になってしまいがち。
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2.クローズドクエスチョンは、面接を一方通行にしないために有効である。
→×
→×
上表にあるように、クローズドクエスチョンを頻回に用いると、クライエントの意向を制限してしまうことがあるため、注意が必要です。
3.観察は、非言語的なメッセージを感知することを含む。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP349、九訂基本テキスト下巻P438)。
なお、コミュニケーションには、言語が20~30%、非言語が70~80%含まれています。
言語 |
●情報の内容を伝える。
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非言語 |
●ジェスチャー、表情、姿勢、うなずき、媒介的要素(声のトーン、抑揚、高低などの準言語)など。
●思い、気持ち、感情を伝える。
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言語と非言語は、相反するメッセージを伝えることが多くあるため、よりいっそう耳を傾けることが大切。 |
4.面接を効果的に実施するためには、面接の焦点を的確に定めることが重要である。
→◯
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP352、九訂基本テキスト下巻P442)。
5.明確化とは、クライエントの言葉をそのまま反射することである。
→×
→×
クライエントの言葉をそのまま反射するだけでは、明確化は難しいと言えます(2023ユーキャン速習レッスンP352、九訂基本テキスト下巻P442)。
そのため、クローズドクエスチョンを用いるなどの配慮をする必要があります。