問題60 高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律について正しいものはどれか。2つ選べ。
1.養護者による高齢者を衰弱させるような著しい減食は、高齢者虐待に当たる。
2.市町村又は市町村長は、虐待の通報又は届出があった場合には、高齢者を一時的に保護するために老人短期入所施設等に入所させることができる。
3.養介護施設には、地域包括支援センターは含まれない。
4.養護者による高齢者虐待により高齢者の生命又は身体に重大な危険が生じているおそれがあると認める場合であっても、市町村の職員は、警察の許可なく高齢者の居所に立ち入ることはできない。
5.都道府県は、養護者の負担軽減のため、養護者の相談、指導及び助言その他の必要な措置を講じなければならない。

解答
1、2
解説
1.養護者による高齢者を衰弱させるような著しい減食は、高齢者虐待に当たる。
→◯
高齢者虐待防止法に定義される高齢者虐待の「介護・世話の放棄・放任」に設問の内容が該当します(2023ユーキャン速習レッスンP441、九訂基本テキスト下巻P498)。そのため、解答は◯になります。
▼高齢者虐待の定義の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
高齢者虐待の定義について、◯か×で答えなさい
※高齢者虐待防止法に規定するもの。
Q1 高齢者の外部との接触を意図的...
2.市町村又は市町村長は、虐待の通報又は届出があった場合には、高齢者を一時的に保護するために老人短期入所施設等に入所させることができる。
→◯
設問のとおりです(2023ユーキャン速習レッスンP444、九訂基本テキスト下巻P500)。
なお、この入所は老人福祉法に基づく措置によって行われます。
3.養介護施設には、地域包括支援センターは含まれない。
→×
高齢者虐待防止法における養介護施設に、地域包括支援センターが含まれます(2023ユーキャン速習レッスンP443、九訂基本テキスト下巻P499)。そのため、解答は×になります。
高齢者虐待防止法における養介護施設
●老人福祉法に規定される老人福祉施設、有料老人ホーム
●介護保険法に規定される介護保険施設、地域密着型介護老人福祉施設、地域包括支援センター |
4.養護者による高齢者虐待により高齢者の生命又は身体に重大な危険が生じているおそれがあると認める場合であっても、市町村の職員は、警察の許可なく高齢者の居所に立ち入ることはできない。
→×
設問の場合、市町村長は警察の許可を得なくても、市町村の職員などに立ち入り調査を行わせることができます(2023ユーキャン速習レッスンP444、九訂基本テキスト下巻P501)。そのため、解答は×になります。
なお、市町村長は、立ち入り調査にあたり必要と認める場合は、所在地を管轄する警察署長に援助を要請することができます。
5.都道府県は、養護者の負担軽減のため、養護者の相談、指導及び助言その他の必要な措置を講じなければならない。
→×
設問にある措置を講じなければならないのは、市町村です(2023ユーキャン速習レッスンP444、九訂基本テキスト下巻P501)。そのため、解答は×になります。
▼高齢者虐待に関する市町村・都道府県の対応の詳細は、以下の「ポイント解説」を参照
高齢者虐待に関する市町村・都道府県の対応について、◯か×で答えなさい
※高齢者虐待防止法の規定による。
Q1 高齢者...