第28回 問題46【令和7年度 ケアマネ試験 福祉サービス分野】

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問題46 面接場面におけるコミュニケーション技術について、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.「どのようなことでお困りですか」という質問は、クローズドクエスチョンである。
2.「なぜ」で始まる質問は、クライエントの戸惑いが増幅することが多いので、注意が必要である。
3.面接を開始する際には、面接の終了時間をクライエントと確認しておくことが望ましい。
4.観察には、非言語的メッセージを捉えることは含まれない。
5.共感とは、クライエントの立場であれば、どのような気持ちになるだろうか、と想像して感じ取ることである。

猫の写真

解答

2、3、5

解説

1.「どのようなことでお困りですか」という質問は、クローズドクエスチョンである。
→×

 設問のような質問は、オープンクエスチョンです。

 クローズドクエスチョン(閉じられた質問)とは、「はい」か「いいえ」で答えられる質問および簡単に2~3の単語で答えられる質問のことをいいます(2025ユーキャン速習レッスンP353、十訂基本テキスト下巻P445)。そのため、解答は×になります。
これを用いることで、クライエントの話す内容を明確化し、焦点を当てることにも役立ちます。

クローズドクエスチョンとオープンクエスチョン
クローズド
クエスチョン

(閉じられた質問)
「はい」か「いいえ」で答えられる質問および簡単に2~3の単語で答えられる質問。
クライエントの語る内容を明確化し、焦点を当てることが可能。
頻回に用いると、クライエントの意向を制限してしまうことにもなる。
オープン
クエスチョン

(開かれた質問)
クローズドクエスチョンでない質問。
クライエント自身の選択や決定による答えを見つけることを促すことができる。
重複する質問、「なぜ」や「どうして」で始まる質問は、クライエントの戸惑いを増幅させてしまいがち。
「なぜ」や「どうして」で始まる質問は、聞く側の「納得できない」という気持ちを含むため、クライエントが防衛的になってしまいがち。
2.「なぜ」で始まる質問は、クライエントの戸惑いが増幅することが多いので、注意が必要である。
→◯

 設問のとおりです(これはオープンクエスチョンです。選択肢1の解説を参照)。

3.面接を開始する際には、面接の終了時間をクライエントと確認しておくことが望ましい。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP350、十訂基本テキスト下巻P433)。

4.観察には、非言語的メッセージを捉えることは含まれない。
→×

 観察には、非言語的メッセージを捉えることも含まれます(2025ユーキャン速習レッスンP352、十訂基本テキスト下巻P442)。そのため、解答は×になります。

 なお、コミュニケーションには、言語が20~30%、非言語が70~80%含まれています。

コミュニケーションの伝達経路(言語、非言語)
言語
情報の内容を伝える。
非言語
ジェスチャー、表情、姿勢、うなずき、媒介的要素(声のトーン、抑揚、高低などの準言語)など。
思い、気持ち、感情を伝える。
言語と非言語は、相反するメッセージを伝えることが多くあるため、よりいっそう耳を傾けることが大切。
5.共感とは、クライエントの立場であれば、どのような気持ちになるだろうか、と想像して感じ取ることである。
→◯

 設問のとおりです(クライエントの世界を、クライエントが捉えるように理解することです。2025ユーキャン速習レッスンP353、十訂基本テキスト下巻P443)。

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