問題1 わが国の近年の介護を取り巻く状況の説明として適切なものはどれか。3つ選べ。
1.介護を要する高齢者を同居している高齢者が介護する「老老介護」は、減少傾向にある。
2.育児と介護を同時に担う「ダブルケア」が課題となっている。
3.「ヤングケアラー」への支援が課題となっている。
4.介護者が仕事と介護を両立できるよう、法律により介護休暇及び介護休業が制度化されている。
5.特別養護老人ホームなどの老人ホームでの死亡者数は減少傾向にある。
解答
2、3、4
解説
1.介護を要する高齢者を同居している高齢者が介護する「老老介護」は、減少傾向にある。
→×
→×
「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」の「IV 介護の状況」によると、「老老介護」の割合は上昇傾向にあります。そのため、解答は×になります。
調査の概要について紹介しています。
2.育児と介護を同時に担う「ダブルケア」が課題となっている。
→◯
→◯
内閣府男女共同参画局の「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書」において、「『育児と介護のダブルケア』問題が指摘されるようになってきている」とされています。そのため、解答は◯になります。
3.「ヤングケアラー」への支援が課題となっている。
→◯
→◯
2024(令和6)年の「子ども・若者育成支援推進法」の改正により、「家族の介護その他の日常生活上の世話を過度に行っていると認められる子ども・若者」として、国・地方公共団体等が各種支援に努めるべき対象にヤングケアラーが明記されました。そのため、解答は◯になります。
4.介護者が仕事と介護を両立できるよう、法律により介護休暇及び介護休業が制度化されている。
→◯
→◯
「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(育児・介護休業法)において、介護休暇と介護休業が制度化されています(2025ユーキャン速習レッスンP442・P443、十訂基本テキスト下巻P500・P501)。そのため、解答は◯になります。
5.特別養護老人ホームなどの老人ホームでの死亡者数は減少傾向にある。
→×
→×
内閣府の資料「死亡数の年次推移」によると、老人ホームでの死亡者数は増加傾向にあります。そのため、解答は×になります。