第28回 問題33【令和7年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題33 栄養・食生活について適切なものはどれか。3つ選べ。
1.体重減少は、低栄養の徴候の一つである。
2.食事の介護のためのアセスメントでは、摂食動作を確認する。
3.食事介助では、本人に頭部後屈の姿勢をとらせることが望ましい。
4.誤嚥性肺炎の予防のためには、口腔ケアが重要である。
5.薬の服用時間における食間とは、食事中に服用することである。

猫の写真

解答

1、2、4

解説

1.体重減少は、低栄養の徴候の一つである。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP265、十訂基本テキスト下巻P362)。

 なお、高齢者の低栄養は、血清アルブミン値、BMI、体重減少、上腕周囲長、食事摂取量などによって評価・判定をします(2025ユーキャン速習レッスンP224、十訂基本テキスト下巻P75・P362)

低栄養のリスク指標
BMI
(Body Mass Index)
体重kg÷(身長m×身長m)
肥満:25以上
低体重:18.5未満
体重減少 6か月間で2~3kg以上の減少
 または
6か月間で3%以上の減少
血清アルブミン値 3.6g/dL以下で骨格筋の消耗が始まっている可能性あり
上腕周囲長 男性で20cm未満、女性で19cm未満

※下腿周囲長も低栄養の指標に用いられる
食事摂取量の減少 1食当たり2/3程度の量に落ちたり、1日2食程度が続いている
※腹囲:メタボリックシンドロームの診断に用いられる。男性で85cm以上、女性で90cm以上が、腹部型の肥満とされる。
2.食事の介護のためのアセスメントでは、摂食動作を確認する。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP230、十訂基本テキスト下巻P391)。

 なお、食事のアセスメントでは、利用者の状態については①身体機能、②精神機能、③嗜好・嗜癖・習慣・食生活状況、④食に対する意欲、⑤食に関する知識・技術などを把握します。
 また、家族介護の状況、食に関連する手段などについても、情報を収集します。

3.食事介助では、本人に頭部後屈の姿勢をとらせることが望ましい。
→×

 食事の際には、前傾姿勢を保てるようにクッションなどを用いるなどのくふうをします(2025ユーキャン速習レッスンP230、十訂基本テキスト下巻P392)。そのため、解答は×になります。

4.誤嚥性肺炎の予防のためには、口腔ケアが重要である。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP231、十訂基本テキスト下巻P407・P408)。

口腔ケアの効果
食物残渣を除去することにより、誤嚥性肺炎、口臭、う歯・歯周病、粘膜疾患などを予防する。
汚れの除去と、刺激による唾液の分泌を促すことにより、味覚を正常に保つ。
口腔内が清潔で、動かすことができる状態を保つことで、オーラルフレイル(口腔機能の軽微な低下や食の偏りなど)を予防し、口腔機能を維持・向上させる。
5.薬の服用時間における食間とは、食事中に服用することである。
→×

 「食間」は、食事中に服用することではなく、食事と食事の間(2時間前後が目安)に服用することです(2025ユーキャン速習レッスンP271、十訂基本テキスト下巻P351)。そのため、解答は×になります。

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