第28回 問題40【令和7年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題40 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)について、より適切なものはどれか。2つ選べ。
1.本人が死の直前になったときにのみ話し合う。
2.本人の考えよりも、家族の考えが優先される。
3.話合いは、一度だけ行えばよい。
4.話し合った内容は、文書にまとめておくことが望ましい。
5.認知症の人の意思を適切に反映できるよう、医療ケアチームが支援する。

猫の写真

解答

4、5

解説

 この設問の内容に該当する資料として、厚生労働省から「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(以下、ガイドライン)とその「解説」が出されています(2025ユーキャン速習レッスンP293、十訂基本テキスト下巻P327)。

「人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン」の改訂についてについて紹介しています。

 このガイドラインを踏まえて、各選択肢を見ていきます。

1.本人が死の直前になったときにのみ話し合う。
→×

 ガイドラインにおいて、「話し合いに先立ち、本人は特定の家族等を自らの意思を推定する者として前もって定めておくことも重要である」とされています。そのため、解答は×になります。

2.本人の考えよりも、家族の考えが優先される。
→×

 ガイドラインにおいて、「本人による意思決定を基本としたうえで」とされています。そのため、解答は×になります。

3.話合いは、一度だけ行えばよい。
→×

 ガイドラインにおいて、「本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから、
家族等の信頼できる者も含めて、本人との話し合いが繰り返し行われることが重要である」とされています。そのため、解答は×になります。

4.話し合った内容は、文書にまとめておくことが望ましい。
→◯

 ガイドラインにおいて、「話し合った内容は、その都度、文書にまとめておくものとする」とされています。そのため、解答は◯になります。

5.認知症の人の意思を適切に反映できるよう、医療ケアチームが支援する。
→◯

 ガイドラインにおいて、「医療・ケアチームにより、適切な情報の提供と説明がなされ、本人が自らの意思をその都度示し、伝えることができるような支援が行われることが必要である」とされています。そのため、解答は◯になります。

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