第28回 問題42【令和7年度 ケアマネ試験 保健医療サービス分野】

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問題42 次の記述のうち、より適切なものはどれか。3つ選べ。
1.胃ろうから薬剤を注入する際には、錠剤であれば、粉砕や微温湯での溶解をしてよいか確認する。
2.薬の副作用によるふらつきで、転倒を起こすことがある。
3.介護職員は、服薬介助を行ってはならない。
4.服薬の状況について、お薬手帳により、処方情報を適切に共有することが重要である。
5.高齢者は腎機能が低下しているため、薬の副作用が減弱することが多い。

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解答

1、2、4

解説

1.胃ろうから薬剤を注入する際には、錠剤であれば、粉砕や微温湯での溶解をしてよいか確認する。
→◯

 錠剤のなかには、粉砕してしまうと製剤特性が失われるものや、溶解の方法が指定されているものがあるので、それぞれの薬剤について確認が必要です(2025ユーキャン速習レッスンP270、十訂基本テキスト下巻P343)。そのため、解答は◯になります。

2.薬の副作用によるふらつきで、転倒を起こすことがある。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP181・P269、十訂基本テキスト下巻P166)。

3.介護職員は、服薬介助を行ってはならない。
→×

 介護職員が服薬介助を行うことは可能です。そのため、解答は×になります。

 なお、服薬介助は訪問介護の身体介護に含まれます(2025ユーキャン速習レッスンP360、十訂基本テキスト上巻P443)。

4.服薬の状況について、お薬手帳により、処方情報を適切に共有することが重要である。
→◯

 設問のとおりです(2025ユーキャン速習レッスンP272、十訂基本テキスト下巻P356)。

5.高齢者は腎機能が低下しているため、薬の副作用が減弱することが多い。
→×

 高齢者は複数の疾患をもち、複数種類の薬剤を服用していることが多くあり、その相互作用によって副作用が出やすくなります。また、生理・生体機能の低下から、薬効や副作用が強く出ることがあります(2025ユーキャン速習レッスンP185・P269、十訂基本テキスト下巻P339・P342)。そのため、解答は×になります。

 こうしたことから、薬学的管理指導を実施することで、薬剤の効果の把握、副作用の未然防止、薬剤の適正使用を進めることなどが大切になります(2025ユーキャン速習レッスンP307、十訂基本テキスト上巻P493)。

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